NORI-☆
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いつまでも…
母の日に「感謝する」立場から「感謝される」立場になって6年目。 我が家ではパパの心遣いで、 サトシが赤ちゃんのときから毎年プレゼントをもらっているのだけれど、 最初にもらったときには、そのパパの優しさが嬉しくて、 思わず涙ぐんでしまったのを覚えている。 サトシが物心ついてからは、二人で選んでくれたこともあったらしい。 日曜の朝、パパからこっそり手渡されて、 サトシが「ママ〜!」と持ってきてくれるのが、 毎年の嬉しいセレモニーとなっていた。 父と息子が揃って母を気遣ってくれているんだな、と こちらが感謝の気持ちでいっぱいになる母の日だった。 でも、今年はついにパパから宣言された。 「今年はサトシからのプレゼントだけだよ」 去年の5月、サトシから初めて 「これ、サトが描いたママの顔だよ!」と 保育園で描いた自作の絵のプレゼントをもらった。 乗り物の絵は日々ふんだんに書き散らしているサトシだが、 人物を描くことはほとんどなかったので、 がんばって描いてくれたんだなぁと感激した。 想像以上に上手に描けていたのもまた、嬉しかった。 「お宮参りのときのママだよ。 サトとパパがあげたネックレスしてるでしょ」 お宮参り、というのは つい2ヶ月ほど前に済ませたヨシキのお宮参りのことである。 1月のお誕生日にパパとサトシがプレゼントしてくれた 新しいネックレスを初めて着けて外出した日でもあった。 久し振りにスーツを着てお化粧をした「きれいなママ」が 嬉しかったのかもしれない。 「キラキラ、ママ似合うね!」 と何度も母の襟元を覗いては誇らしげにしていたっけ。 子供って、そういうディティ―ルを ちゃんと覚えているんだなあ…と思うといとおしくて、 サトシに心から「ありがとう」と言った。 そして今年も、サトシは「ママの顔」を届けてくれた。 今年のママは、メガネをかけている。 「肌色塗ったらメガネが消えちゃったんだよ」と 照れくさそうに言い訳しながら、 「絵の具で描いたの。顔の色はバニラ色だよ」 などと説明してくれる。 丁寧に塗られた肌色がきれいだ。 去年よりずいぶん下書きの線が写実的になっている。 「お母さん、ずいぶん顔が細いなぁ」とからかうパパ。 でも、去年よりまた一歩、成長を感じる 素敵な肖像画だった。 それが、サトシからのプレゼント(^^) “子供たちが自分で作ったプレゼントがあるから、 もうパパは手伝わなくていいよね” パパの宣言は、サトシの成長への祝福を込めたメッセージだ。 来年か再来年には、ヨシキもママを描いてくれるのかな。 小学生になったらサトシはどんなことをしてくれるのかな。 子供たちはいつまで「ママありがとう」と言ってくれるのかな。 いつまでも、心の中だけででもいいから 「ママ大好き」「ママありがと」って思ってもらえる そんなママでいたいな、と思った母の日前夜でした。
2001年05月12日(土)
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