NORI-☆
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バイトの成果……?(−−;)
顧客企業を招待してのビジネスセミナーが終った。 運営事務局は、関連する事業テーマをもった複数の部署の混成チームで、 メインのメンバーのほかに、交代で応援メンバーが入って 2日間の日程の裏方を担当する。 私は受付の責任者となって、3人の若手を従えることになった。 細かいところでは慣れている私のノウハウに頼るところもあるが、 この若手たち、なかなかてきぱきと気が利いて頼りになる。 準備段階から、うん、これはけっこうラクかも…と思って 気楽に構えて開場した。 来場するのはあらかじめ申込を受けた参加者なのだが、 予定通り人数が集まるのか、イベントとしての盛り上がりはどうか、 ビジネスにつなげることはできるのか… 主催部門に所属する若手営業マン君も、 私の横に立って心なしか緊張している。 と、お客様第1号がロビーを横切って受付に向かってきた。 「いらっしゃいませ」 頭を下げる私の横で、営業クンが直立不動で元気な声をあげた。 「いらっしゃいませ、こんにちわぁっ!」 えっ……?( ̄▽ ̄;) 「受講票のほう、お預かりいたします」 「お忘れでしたら、お名刺のほう、いただけますでしょうか」 「こちら、本日の講師表と資料でございます」 「ゲストバッジのほう、お手数ですがお付けください」 「ごゆっくりどうぞ」 ええっ……( ̄▽ ̄;;) これら一連の言葉は不思議な節をつけてすらすらと流れてくる。 モノの受渡しの手順も私が教えた通りだし、スムーズに流れていく。 営業クンの顔からはスマイルが絶えない。 だが、しかし! ここはデニーズでもマックでもないんだよ〜〜(TT) 近頃の若者にとって、 敬語とはすなわち、接客バイトマニュアル言語であるらしい。 世に言われて久しいことなので知ってはいたけれど、 それは常識のない学生の世界のことだと思っていた。 少なくとも、会社に入って大人の社会で生活して、 曲がりなりにも3年くらい企業を相手に商売をやってきた子が、 「いらっしゃいせ、こんにちわぁ〜」をやるとは。。。。 それほどこの「バイト敬語」は彼らの身内に染み付いているのか、 それとも社会が若者の使うバイト敬語に馴らされたのか。 今どきの上司は、新人の口からすらすらと出てくる うすっぺらで心のこもらないバイト敬語を聞いて、 「おお、こいつちゃんと敬語が使えるな(^^)」 などと満足しているというのだろうか? いや、もちろん、この場面では営業クンの言葉に 心がこもっていないとは思わない。 彼が今日のセミナーの集客に奔走し、 来場に深く感謝していることはよく知っている。 でも。 企業としてお客様を歓迎する言葉は、オーソドックスに 「いらっしゃいませ」でいいと思うし、 「おまちしておりました」と頭を下げて丁重にご案内すれば 0円で売るほどのスマイルを振りまかなくても 充分好感を得られると思う。 そして、選択肢もないのに「〜のほう」という必要はない。 マニュアル化された会話文なんて、 話す内容とシチュエーションをしっかり理解している人間には 必要ないツールなのに、どうしてこうも世にはびこっているのだろう。 すらすらとしゃべり続けることができるって そんなにカッコイイことなのかな。(意味も知性も品もないのに?) なるほど確かに、バイト敬語って、 会話の主題より、調子よく言葉、いや音をつなげるための余計な部分 (「〜のほう」みたいな)がやたら充実している。(それが耳障りだ) ……なんてことを落ち着いて考えたのは、 実はセミナーが終ったあとのことことで、 その場では業務に忙殺されて考えるひまはなかった。 (ただ漠然と違和感を感じていただけで) といっても、たとえその場で気付いたとしても、 小心者の私は「ウルサイお局」と思われるのが嫌さに、 きっと若者たちに何も言えなかったに違いない。。。 はぁぁ……なさけな〜〜(^^;)
2001年04月25日(水)
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