NORI-☆
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White Day♪
「ママ、ホワイトデーってなに?」 昨日保育園の帰りにサトシが聞いてきた。 「バレンタインデーにチョコレートをもらった男の子が、 くれた女の子にお返しをする日のことよ」 「ふうん…お返しはキャンディなの?」 どこかで聞きかじったらしく、思案顔の息子。 「そうね。キャンディは一般的かも…」 「サト、○○○ちゃんにキャンディあげたい!」 そうきたか。 でもねぇ…保育園で特定の二人でやりとりするのって まずいじゃん。 だから彼女もチョコ持ってくるのやめたわけで… と思ったけれど、まあその気持ちもわからないではないので、 帰りにお菓子屋さんをちょっと覗いてみることにした。 駅のショッピングモールの洋菓子屋店で、 チューリップの形の棒つきキャンディが数本 花束のようにセロハンに包まれてリボンがかかっているのを発見。 「これにしない? これならかわいいし、 他の子にもわけてあげられるし…ね?」 と提案すると、「いいねいいね♪」と二つ返事。 要するに何でもいいらしい。 とりあえず、保育園にお菓子を持っていくのはいけないので、 ママがお迎えのときに持っていって、 帰りが一緒になったら外で○○○ちゃんにあげる、 という約束をした。 もちろん、お迎え時間がほぼ一緒なのを踏まえての計画である。 帰りに他のお友達がいたら、みんなにもあげる、 という条件にも全く異存はない様子。 ほんとに、単にキャンディを買って配ることが 嬉しくてしょうがないという、無邪気なものである。 そんなわけで、キャンディの小さな花束を 大切に抱えて帰ったサトシ、 弟の保育園の先生にも「これ明日○○○ちゃんにあげるの」 と誇らしげ吹聴する様子がなんともかわいらしかった。 そして当日は、いつもより1時間近く早起きして、 ママ秘蔵のピンクの便箋にいそいそとお手紙(絵)をしたため、 初挑戦の○○○ちゃんの名前も上手に宛名書きして、 ハートのシールで封をした「ホワイトデーのお手紙」を準備。 大切に通園バッグにしまい、"ついでに" お手ふきタオルも自分でバッグに詰めて用意した。 はりきっている日は何をやらせてもイイ感じである(^^) お手紙は朝一番に手渡され、 彼女のバッグに大切に保管されたらしい。 これで本人的には大満足だったらしく、 ママの顔を見てもキャンディのキャの字も言わない。 忘れているらしい(^^;) しかし、せっかく持ってきたんだから…とママに促され、 一緒に帰り支度をしていた二人のガールフレンドに こっそりキャンディを渡す運びとなった。 キャンディの花束から、Yちゃんにはピンクのチューリップ、 本命の○○○ちゃんにはブルーのチューリップを選び、 「はい、ホワイトデーのキャンディ!」 さりげなく、二人同じように渡したけれど、 昨日の晩、彼女に何色のをあげようか…と迷っていたのを ママは知っている。 そして、ブルーが好きなんだよね、と決めたことも… 「わぁ、ありがとう!」 二人の女の子の笑顔に、満足そうなサトシ。 幸せな幸せな 初めてのバレンタイン&ホワイトデーのイベントが完結。 そして夜。 ママがキッチンでバタバタと夕食の支度をしていると、 サトシが顔を覗かせた。 「ん?なあに?」 「…はい、ママにもホワイトデー!!」 小さなピンクのチューリップは、 今でも大切にキッチンに飾られている。 いつ食べようかなぁ……♪
2001年03月14日(水)
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