tdd diary

2006年11月12日(日) 全体を大きく見る力

NHKスペシャルでやっていたマリナーズの城島の番組が良かった。長谷川が野球解説のような感じで合間に城島についての話をしていたのも分かりやすくて良かった。スポーツ、それも特に勝ち負けの分かれるスポーツは、プレーヤーの個性が一挙手一投足に出てくるのが本当に面白い。ゲームにルールがあることで、様々な状況下で起こる全ての局面に、人の心がむき出しで見えてくる。ここ一番というところで自分を通そうとする人、自分を抑えようとする人、他人を頼る人、自分しか頼らない人、本当に面白い。同じスポーツを子どもの頃からやって来た大人達同士が、野球というものを右から見てきた者、左から見てきた者、自分と違う考え方をする人間と向き合っている。

夜はアーカイブスで熊田千佳慕さんのドキュメンタリー。熊田さんの「ファーブル昆虫記の虫たち」という絵本のシリーズがあり、そのファーブルの生物画を描いているところなど。昆虫を描くのは動いているところをじっくり観察するところから始まる。雨が降っていなければいつも近所を散歩して虫を観察している。今の熊田さんは94歳。この番組の時でも80歳の熊田さんが、いきなり道ばたにペタっと寝転がって、虫をずーっと見ている。「ふんふん」「そうそう」「へへへ」と独り言も言っている。その中でカマキリが共食いしているところを熊田さんが見つける。産後の雌が雄をというのでなく、年寄りのカマキリが若いカマキリを食べていた。熊田さんは「かわいそうだ、はなしてやれよ」と言って本当に悲しそうな顔をしていた。11時間ご飯食べるのも忘れて描き続けることもある。描きながら自分が虫であると思うと言う。



ご飯も忘れて熱中できるような自分だけの楽しみが、最近楽しめていないと感じられることが多い。また楽しいと思えるようになりますように。


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hatori [mail]