仕事後、新宿。オペラシティに行くのは初めてじゃないのに、新宿から京王新線で初台に行くのも2〜3回目とかなのに、新宿からの地下鉄で反対方向に乗った。しかも前にオペラシティに行った時にもこれをやっている。「前も反対方向に乗ったな!乗ったよな!」という自責の思いと、一応東京出身なのに新宿駅とか池袋駅とかで絶対道に迷うし、乗り換えとかもうまくできないこと、それもいつまでたっても何回やってもできません。何かの病気だろうか。
開演5分前に滑り込む。オペラシティのコンサートホールは初めて入りましたが、綺麗な会場にピアノが1台。音をひろう機材等は一切なし。ピアノの生音だけのコンサートでした。私の席はステージの右側の3階席。残念ながら指の動きは見れませんでしたが、フジコちゃんの素敵な胸の谷間が見おろせる席でした。クラシックのコンサート自体が初めてでしたが、全くの普段着で会場に行きましたら、来てる人もみんな普段着で良かった。一応曲目っていうんでしょうか、セットリストみたいなのがあらかじめ配られるので、完全なクラシック素人の自分は、今なんて曲を演奏してるのかが分かって、すごくいいなあと思いました。最初にドビュッシーの「版画」、そのあとはずっとショパン。家にショパンのcdがあるんですけど、それはどの家にも1枚はあるようなショパンの有名な曲ばっかり入ってるcdなんですけど、今日この人の手で演奏されたショパンがあまりにも楽譜通りに演奏されているcdのショパンとはまるで違っていて、物凄かったです。なんていうか、絶妙な間のようなものがあって、一瞬、っていっても1秒とかにも満たない、本当にこの人の解釈によるところの間合い、そしてそこからグっと力強い展開を見せる演奏で、もうクラシックというかパンクという感じのピアノで衝撃的でした。特にそれを感じたのが「木枯らし」。「別れの曲」も。この曲聴くとどうしても大林宣彦の映画の色んなシーンが頭に浮かびます。曲と曲の間でふとステージの方を向いてあれとあれ(曲名)を演奏します、とおっしゃって、ショパンの曲を2曲追加したあとに「革命」を演奏して1度休憩。
15分後はジャケットも華やかな色のに変わって、リストの曲をずっと。「ラ・カンパネラ」を最後に演奏して、一度引っ込み、アンコールでショパンの「ノクターン」とモーツァルトの「トルコ行進曲」を。この「トルコ行進曲」がまたビックリするくらいのパンク演奏でした。強弱や独特の間合い、揺らぎが、この人だけのもの。自分の解釈で自由にやりたいように表現する、実にかっこいい人でした。クラシックもいいものだなあと思いました。好きなのはシューベルトとベートーヴェンですが、ドビュッシーも聴いてみようと思います。

さびしんぼう。
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