今更だが、図書館で偶然見つけたので山本昌邦著「備忘録」を読んだよ。 という話を書こうと思ってたら、嘉人の五輪代表落ちのニュースが入ってきてしまいました。 備忘録の感想はまた次回に持ち越して、五輪代表落ちについて書きたいと思います。
んー、多少は予想というか、覚悟はしてました。 と書くと、「お前は昨日散々選出されることを前提にごちゃごちゃ言ってたじゃねーか」 とツッコマレそうなのですが7:3乃至8:2くらいの確率で もしかしたら今回は呼ばれないかもしれないな、とぼんやりとは思ってました。 ああ、数の大きいほうが呼ばれるだろうという予想ね。 だから昨日はああいう前提で書いたのだけど。 その昨日書いてた、A代表掛け持ち選手の「皺寄せ弊害」が早速噴出してきている感じですね。 嘉人と同条件の石川や茂庭は選ばれているわけですが、 天皇杯決勝まで行ってオフが少なかったり、マスコミの注目度やポジションが違うことなどを考えると 疲労度等々が同じ条件ってわけでもないから微妙ですね。 FWのポジションは、平山が入ったことでマスコミの注目が集まっている。 平山と達也のセットが上手くいく目処がついてきたところだから、監督はこのまま固定したいのでしょう。 嘉人をわざわざUAEまで呼んで、ベンチに座らして置くくらいだったら、 日本で調節してくれってことなんだと思う。 五輪代表とのコミュニケーションを図ることが出来ないことなども考えると、 好意的に捉えすぎかもしれないけれども。 以前から「A代表に呼ばれているからと言って、五輪代表のポジションが安泰だと思うな」 という趣旨の内容の発言をマスコミを通じ(直接本人にも伝えていたと思いますが) 嘉人に向けて発信していた監督ですから、脅しじゃないってことを表すいいチャンスでもあったんでしょう。 今回のメンバー発表前に監督と本人が電話で話をしていたと知って、 山本監督もいきなり切って捨てるような真似はしなかったのだ、 2人の間にやりとりがあったのだとわかって少し安心。 私も別に、今無理をしてUAEに行くことはないと思います。 嘉人の能力だったら、絶対、またどちらの代表にも選出される。 (それが事態の起因なのだから人生ままならないのだが…。 以前の繰り返しになるけど、個人的には今は五輪に専念させたい…) UAEラウンドの後、嘉人は呼ばれると思う。 信じる。 万一、万一、このまま嘉人が“チャンスすら与えられず”に、 アテネに出られないようなことがあったら、もうそのときは何も信じられないと思うけども、 今、その可能性を考えることは頭が拒否する。 サッカーに興味を持ってからキャリアが浅いひよっこだからまだまだ夢見てるんかもしれないけど、 今は信じるよ。 ただ「何を信じるのか?」って言われるとちょっと言葉に詰まる。 監督?日本サッカー協会? ……何か違う。 信じているのは、全ての障害をも捻じ伏せる嘉人の能力かな…。
それでもジーコには頼むから五輪が終わるまでそっとしておいてくれってのが、正直なところなんですが、 走り出しちまったもんは仕方ないし、本人が選ばれたいと思ってたらなんとも言えんわなぁ。 どうなんだろう。彼は本当はどう思っているんだろう。 以前マスコミの問いかけに対して答えていた「両方に出たい」というのは本心だったかもしれないけど、 今回のでそれは思っていたより難しいということがわかったんじゃないかな。 それとも、より強く「両方」と願うようになったのかな…。
というわけで、今回の嘉人の五輪代表落ちは、自分が思っていたよりはショックは受けなかった。 むしろ、ネモの代表落ちのほうが吃驚した。 確かに、ここ数試合出場時間が少なかったけど、ネモのいない五輪代表というのを想像したことがなかった。 ただ、今の嘉人の心境を思うと、かなり辛い。悔しくて悔しくて胸が締め付けらる想いだ。 嘉人はこんなんで腐る奴じゃないさ、大丈夫、乗り越えてくれると思ってるけど…。
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