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夏になるとあちこちで一時帰国の人が増えるので、忙しくなる。 兄達の家族も一時帰国中で、久しぶりに姪や甥に会ったらすっかり友達との付き合いを優先する人になっていてさびしかった。遊んで欲しがっていつまでもついてくる時代は終わったのだな。 会社に勤めていたときの同期の一人が一時帰国するので、ランチタイムにひさしぶりに会うことになった。東京に住んでいる同期より会う機会は多くなるのだな。4人で集まる予定になっていて、そのうち1人ははじめての赤ちゃんが生後半年なので、彼女の家の近くで食事をしてから彼女の家にちょっと寄ることにする。 着付けのお稽古で先週習ったばかりの格好で行く。汗だく。着物で出かけるとどうも見積もり時間より10分遅くなるのが常。準備不足もあるが歩く時間を倍にして見積もらないといけないということにまだ慣れない。 マダムに「夏に着物姿でいる人の義務は、どんなに暑くても涼しげな顔でいることよ。」と厳命されていたので、がんばる。着物はもちろん洋服より暑いのだが、もともと暑いのが当たり前なので、案外ストレスがない。布を重ねているので案外日差しが和らぐというのもあるかも知れない。がんばったかいがあって、褒めてもらってよかった。 集まった4人とも女子高〜共学私大というルートなのだが、そのうち2人は3年間家庭科があって、和裁で浴衣を作ったことがある。そうすると着物のつくりとか各部の名称とか、なんとなく覚え知っていてうらやましいと思う。もちろん今からでも覚えることはできるが、頭の柔らかいうちに手を使って覚えたことは、苦労した思い出とともになかなか失っていかないだろうと思う。 私の出た学校は、自分の進路にあわせて履修科目をかなり自由に組み合わせることが出来たので、受験に必要がない科目はどんどん切り捨てていってしまい、家庭科は1年しかやった記憶がない。私大文系志望だったので、理系科目しかり、倫社政経しかり。 確かに受験には有利だったが、今になってみるともったいなかったなと思う。 新米ママは赤ちゃんにメロメロ。献身的な育児ぶりがほほえましさを通り越してちょっと心配。比較的近所に両方の実家があるので大丈夫と思うけれど。
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