WELLA
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2008年01月10日(木) それはもったいない!

地理専攻の学生さんと雑談していたときのこと。
もうすぐ紀伊半島に調査に行くという話を聞いて、そういえば以前、飛行機で紀伊半島の脇を通ったら本当にこんもりしていた、などと上から目線(←用法が違います)な話を振ると、「えー見たんですか、いいなー。そうなんですよ、ほんとこんもり茂ってるんですよねー。えー見たんですか、いいなー。」と、その食いつきのよさに驚いた。

調子にのって
「その時のフライトは、日本海を横断して米子上空を通り、そのときに右手のほうに宍道湖が見えた。」
「下方には大山らしき雪山があった。」
「しばらくすると、右側に瀬戸内海が見え、小豆島、淡路島などもくっきり。」
などと自慢し続けると

「淡路島がそんなにくっきり見えるんですか!じゃあ!&%$"#!&()もきっと見えたんだ、いいなーえーうらやましいなー。」

と、私にはよくわからないモノを想像してうらやましがっている。
「じ、じつは、函館に行ったときも、下北半島の斧の形がくっきりと見え、大間あたりでマグロが周回しているのが見えました(←マグロはさすがにはウソ)。」

私がここまでいうと、学生さん堰を切ったようにかたり始めた。

「そんなに見えるなら、私達なら絶対写真撮りますよ。グループで飛行機に乗るときでも、かならず皆バラバラに窓際の席を取るんですから。」
「離着陸の時が一番海岸線がよく見えるんです。離着陸時は電子機器が使えないので、そのためにデジタルカメラではなくフィルムのカメラも用意するんです。」
「私は以前、ベルト着用サインが消えてから○△山をばっちり撮りましたよ(えっへん)」

で、いい地形の写真がとれると大判に引き伸ばしてプリントして「このようなものを取りまして…」「ほほーこれは、これは…」と、周囲の人々に配りあったりするそうなのだ。

ほほー。

そんなのだったら、東京-小松なんて晴天なら50分足らずで着いちゃうからデジカメで撮ってる暇ないな。そういえば小松に行くときは、すごく晴天だと羽田を飛び立ってから多摩川に沿って北上し、雲取山、乗鞍岳、そして白山を眼下にしながら飛ぶのだというと、「なんでそんなに晴れの日にあたるチャンスがあるのだ!」とちょっと妬み始めた。

それは晴れ女だからさ。

だったら、もうこれからは絶対カメラを持って窓際に座ってください!と釘を刺された。
えーでも、デジカメは取れないし、じゃあ使い捨てカメラなら…というと「使い捨てカメラはいまひとつなので、やっぱ一眼レフですね。」

マジですか。


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