WELLA DiaryINDEX|past|will
アメリカに渡ってそれきり音信が途絶えていた同期から、一時帰国中で会いたいと言ってきた。彼女は銀行の同期同士で結婚して寿退社して関連会社に移り(寿退社はほぼ強制なのでそういうしきたりがあった)、ほどなくしてその関連会社も出産退職して2〜3年で彼がアメリカに転勤になったのだが、数年後彼が日本に戻ってきた時に「こどもの学校があるから」という理由で残り、そのまま向こうでずっと働いているのだった。その後NYのテロが起こり、同期の一人から細々と消息を聞くほかは何も判らないでいた。 夕方有楽町で待ち合わせて長々とお茶をしつつ空白を埋めるべく話をする。彼とは彼の任期切れの前から既に別れて暮らしていて、こどもは彼女が引き取ってシングルマザーとなり、グリーンカードも取ったのでもう日本に戻るつもりはなく、ずっとアメリカで仕事をしながら暮らしていくつもりだという。一緒に働いていた頃は、勉強したり働いたりするよりもおしゃれに気を遣うような女の子だったのだが、外見は相変わらずおしゃれなものの、中身がしっかりと詰まった大人の女性になっていて、なんだか嬉しかった。
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