WELLA
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2006年02月28日(火) 上海(3)

日に日に起床時間が早くなってきて、今日は5時半起き。身支度と荷造りを済ませて6時過ぎに朝食。先客は日本人の老夫婦。最後の中華風朝食を心おきなく食べる。中華ちょっと食べたりない気分だなぁ。
朝から雨。到着したときも雨だったが、晴れ女か晴れ男か、観光している間は時折晴れ間もさすほど傘が不要だった。ありがたやありがたや。
7時に迎えのマイクロバスが来て、他のホテルを回って行く。外を見るとちょうど通勤時間なので、自転車ごとすっぽり覆うタイプのレインコートを着た色とりどりの自転車集団が走っている。傘を差して乗っている人は極々わずかしか見かけない。マイクロバスはあと一人を迎えるためにかなり長いこと走っていた。ずいぶん遠くまで走るなと思ったら、対岸の新興開発地の方のホテルの宿泊客を拾うのだった。例のテレビ塔を間近に見ることができてよかった。近代的なビルやモニュメントが並んでいる。ロケーションはお台場に似ているかもしれない。世界都市博覧会をやっていたら(=寂れていなかったら)こんな感じだったのだろうか。
空港に向かう高速道路の脇はリニアモーターカーの線路(というかルート)になっていて、ひゅんっと音がするのでそちらのほうを見るとあっという間に列車がとおりすぎていった。夫に「リニアモーターカーだよ」と言ったが、そのとき目を上げてももう間に合わない。夫の反応が鈍いので不審に思っていたが、あとから「リニア早かったねー」といったら「リニア通ったの?」と聞かれて驚いた。線路を指差しているだけだと思っていたらしい。
ガイドさんの案内でそれぞれチェックインを済ませ、出国審査で数十分待ち(出国で並ぶって最近珍しい)、出発ロビーに出る。到着したときは深夜だったのとがらんとしていたのとで、あまり意識しなかったが、上海の空港はすごく立派だ。中国の名産品のほかに数々のブランドショップが軒を連ねていて、何よりも明るい。たしか97年の12月に上海にトランジットで立ち寄ったときは古いほうの空港だったはずで、売店といってもただ商品を平積みにしただけのような、あの時の閑散としたうらぶれた雰囲気に比べると隔世の感がある。特にお土産を買うわけでも食事をするわけでもないので、ぶらぶらと空港内を歩く。時間帯のせいか、日本行きの便が数多く出ている。ちょっと確認しただけでも、大阪、福岡、岡山などがあった。機体は最近珍しい中央5列で、久しぶりにど真ん中に座った。
飛行機は順調に飛び、定刻どおりに着陸。とっとと帰って来た。この後ヨーロッパ便でオリンピック選手団が帰国して、成田空港は過去最大のお迎えフィーバーになることなど知る由もなかった。


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