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朝起きたら雪はやんでいた。朝食後もう一風呂浴びようとしたが、駅までの送迎バスがもうすぐ出るというので、あわてて荷物をまとめて宿を後にする。これを逃すとあと10時近くまで足止めを食うことになる。 高岡の瑞龍寺へ。「仏殿」、「法堂」、「山門」 が国宝になっているらしい。駅からほんの1キロほどなのだが、歩道は寄せた雪が山のようになっていて歩くのにも頭を使う。 やがて見えてきた門は思いのほかに立派。加賀百万石二代目の菩提寺だという。禅寺らしいどっしりとした構えである。門の脇に大茶堂でもてなし料理のコンテストをやっているという看板が出ている。地元の新聞社や放送局もタイアップしているらしいが、こんなものを国宝の寺でやってしまうのか。このイベント案内が悪く、表に看板が出ているのに実は裏口からしかアクセスがない。われわれはたまたま回廊から大茶堂へ続く扉が開いているのを見かけたのだが、その後は閉めてしまったらしくイベント参加者の迷子が続出していた。われわれも何人も(すべて若い女性)にルートを教えたのだが、みなきちんと足をそろえて頭を下げていく。礼儀正しいのと薄着なのにびっくり。時折どさどさどさっと屋根の上の雪が落ちてくる音が轟く。こんなものが頭の上から降ってきたらひとたまりもない。昔の建物は庇が長いので、安全に軒下を歩けるのだということを再発見。その後やはり前だけゆかりの五百羅漢のある繁久寺にまわり、電車で金沢へ移動。 金沢駅に行くのは久しぶり。車寄せのところに、鼓をモチーフにしたというすごいゲートとアーケードができている。とりあえず金沢21世紀美術館へ。天気はぐんぐん上向き。「雲を測る男」も対象物がなくて困惑している。この美術館は去年も来たのだが相変わらず盛況。老若男女問わずかなり無料で見られるスペースが多いので採算はきびしいらしい。前回は展示物があった場所ががらんとしていたりして、スペースがいまひとつ使いこなせていない印象を受ける。ミニスカートに生足&ブーツという薄着の若い女性と、長靴にズボンのすそを入れて帽子にマフラーといういでたちの北陸デフォルトのおじさんが並んで鑑賞しているのは面白い。 お茶をしてからいったんホテルに入る。夜はみんみんさん夫妻と会食。ホテルもレストランも去年と同じ。新しい場所を次々と試すのも楽しいが、こうやってなんとなく「なじみ」という空間ができていくのもうれしい。1年ぶりの再会を喜ぶ。 みんみんさんから「久しぶりに晴れ間を見ましたよ」といわれる。朝から好天だったが、レストランの行き帰りだけは強い氷雨。夜は名物の冬の雷が鳴っていた。
※クリックしても大きくなりません 参考サイト: 高岡 瑞龍寺 http://www.zuiryuji.jp/index2.html 高岡 仙寿山繁久寺 http://www.manabi-takaoka.jp/03/jpn/map/02_04.html 雲を測る男 http://www2.kanazawa21.jp/public/sakuhin/det.jsp
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