WELLA DiaryINDEX|past|will
朝一番に羽田空港へ。 母が入っている書道団体の研修旅行にお供することになったのだ。京都に行くのに羽田というのもおかしな気分だが伊丹空港からバスで行くとのこと。それなら夫が体で稼いだマイレージを使おうと、飛行機代は差し引いてもらって母と私の分のWebでチケットを取ったのだが、予約番号を示すと、本人以外が使う場合はマイレージカードか、受取番号が必要だという。受け取り番号なんていうものを画面で見た覚えもメールで受け取った覚えもないんだけどな。カウンターの女性はもちろんWebでマイレージでチケットを取ったことなんてないだろうから、詳しくはわからないらしい。公的な身分証明書が必要だと言われたが、母はそういうものを持たないので、というより出かけるので大事なものは家においてきたというので、家に残っていた父に空港まで保険証をFAXしてもらってなんとかチケットを二人分ゲット。ついでにアップグレード券もあったので、ニコニコとチェックイン。 アップグレードのおかげで優先搭乗もでき、座席でゆるゆるとくつろいでいると、一度滑走路に出た機体が後戻りし始めた。3つあるライトのひとつがつかないとかで、整備しなおすらしい。ここで50分のロス。といってこちらはただごろごろとおしゃべりしていただけなので特に問題はなし。気流の悪い中お茶を飲み、配られた和菓子の詰め合わせを早速食べながら伊丹空港着。そこから迎えの観光バスに乗り込み、太陽の塔を車窓から眺めながら京都へ。バスガイドさんは今春入社したばかりの人だそうで、かなりとっちらかったガイドぶり。九州出身なので京都らしさは望めず。それでも一生懸命歌ったり、右をご覧くださいといいながら左方向にある建物を説明したり、時代祭りを時代劇と言ったり、一生懸命と愛嬌を抜いたら何も残らない人だった。 団体向け昼食の後、南禅寺近くの野村美術館。野村證券などの初代オーナーが傾倒した茶の湯や能楽関係のコレクションがある。南禅寺の駐車場でバスを降りて5分ほど歩く。あいにくの雨模様だが紅葉が始まっていて、三門が雨にけぶる様子も風情がある。伝来の名品裂地展というのをやっている。「伝小野道風筆小島切」というのは図録や写真で見るよりずっと小さい。本物は間近で見ることも難しいことを実感。 その後京都国立博物館へ。ここでは「最澄と天台の国宝」が特別展示されていて、千年以上前の書が墨跡鮮やかに残されているのに深く感じ入る。墨や和紙を作り出した人たちは、これらの組み合わせで千年以上も保存されるとは想像だにしていなかっただろう。 館内は多くの人が多く、また団体旅行の悲しさで見学時間も短く、常設展は見て回る時間がなくなってしまったので、代わりに臨時に出していた茶店でお抹茶と和菓子。うまうま。 宿泊はホテル。夜は宴会。ひさびさにオヤジな方々の酔態を見たよ。
|