WELLA
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2004年11月26日(金) The Black & Brown Club

靴はここ10年ほど決まったメーカーで買っていて、何足かを交代で修理に出しつつ長く履いている。デザインは少しずつ流行に左右されるが、ヒールの高さは3cmから3.5cmの中ぐらいのものが多い。
ところで、昨夜は二人ともコンサートに行って帰りがやや遅く、そのせいか今朝は全体的に段取りが悪かった。今日は私のほうが先に出かけるので、夫に見送られつつ帰宅時間を聞いたりしながら、あわただしく家を後にする。歩き始めてからなんとなく違和感に気づく。足がむくんでいるのか、足が床に着地するときの感触が左右で違う感じがするのだ。マンションの内廊下は、パンチカーペットが敷き詰めてあって当たりはやわらかいのだが、廊下を抜け、管理人さんに「いってまいります」の挨拶をして、道路に出るとやっぱり変。靴底のゴムが取れたのか、左靴のかかとの高さが右靴よりも数mm低いような…。振り返るようにして左靴の底を見てみるが、取れてもいないしそれほど磨り減ってもいない。横断歩道の信号もタイミングよく青になり、バス停へ向かう。バス停には数人待っていて、この分ならそれほど待たなくても乗れそうである。列の最後に並んで、もう一度足元に目を落とす。いったい何がおきているのだろう…




うひ!





…そこには、目を疑う現実が。つま先の、右が茶色、左が黒色だ。
あわてて横断歩道に戻り、どきどきしながら信号を待ち、足元を見られないように(どうやって?)祈りながらマンションまでの道を引き返す。管理人さんに照れ笑いしながら「ただいま」といい、自宅着。キーを差し込んで回すと回らない。夫は私を見送った後、鍵をかけ忘れていたようだ。内側に「ただいま」と声をかけると、さっきシャワーを浴びてまだ下着姿の夫が「あれ?」とか言いながら、のんきに出てきた。普段だったら鍵のかけわすれを散々なじるところだが、それどころでないのでおとなしく片方の靴を履き替える。昨日遅く帰って靴を脱ぎ捨てて、一昨日同じように脱ぎ捨てていた靴と半々に履いてしまっていたらしい(←出かけるときの記憶すでになし←だから靴はしまいなさいって。)
それにしても、バスに乗る前でよかった。信号が変わるタイミングでバスが来ていたら、きっと猛ダッシュして、ヒールの高さなど気にせず乗り込んでいただろう。

以前、非常勤先の教授@単身が黒と茶色の靴を半足ずつ履いて学校に来てしまったことがあって、かなり長いこと語り草になっていたのだが、まさか自分がやってしまうとは。男性の靴ならまだしも、私が履いていた靴の先は片方が四角、片方はとがっていたのに。件の教授(英文学)にこの一件をメールで告白する。返答は以下の通り。メンバー審査には合格したらしい。

"You are already a member of my club!! "


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