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同い年のNEOさんが1972年に戦後が終わったような気がするという話を書いていて、大いに共感した。確かに自分が子供のころ「戦争」は身近にあった。私が生まれたのが6月で厳密に言うと終戦から20年経っていない。今から20年前というのは、NEOさんと私が大学のサークルで出会った頃で、それを考えるとつい最近のような感じもする。それを考えると20年というのは年代によっては、本当につい最近のような生々しい記憶を伴っていたのだと思う。 フランキー堺や渥美清が出演する「戦争ものの喜劇映画」をテレビでよく放映していたし、地元のお祭りでは「傷痍軍人」を名乗る人たちが、白衣をまとって不自由な身体でアコーディオンを演奏したり歌を歌ったりしていた。一方で休憩時間にその「傷痍軍人」たちが裏手でタバコをふかしながらぴんぴんした身体で談笑しているのも見た。今考えると、20年以上経っても戦時中に病院で支給された衣料をまだ身にまとっていたのかとも思う。 近所にどこの国か知らないが西洋人の子供が住んでいて、ひとしきり子供同士で遊んだことがある。その後年長の男の子やってきて「あいつら、アメリカ人だ。日本はアメリカに戦争で負けたんだ、仕返ししてやる」などと石を投げたりした記憶がある。子供心にばかげていると思ったが、そういう時代だった。戦後は途切れることなくずっとつながっていたのだと思う。それが30年ちょっと前の話である。ベトナムでは戦争が行われていた。
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