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M山バレエ団の発表会に行った。 発表会とはいえ、さすがM山バレエ団、2000人規模のホールを数日間借り切って、お昼から夜まで10分から15分ぐらいの出し物が延々延々続くのである。学生時代の友人がずっとバレエを続けていて、前から見たいといっていたのだが、照れくささから一向に案内くれず、20年目にしてやっと観劇のお許しが出たのである。一クラス2つぐらい出し物があるというので夕方出かけて行き、8時の終演までオペラグラス片手にたっぷり楽しんだ。それにしても、日本のバレエ人口というのはこんなに多いのかと思う。文字通り、老若男女が入れ替わり立ち代り晴れ姿を見せる。 舞台上の友人はすぐに見つかって、贔屓目でなくとっても素敵だった。笑顔もとびきりだったし、踊りも安定感があって上手だし、華やかで見ていてとても誇らしい気持ちだった。彼女のクラスには一人男性がいて、会場のみんなが注目を集めていた。夜の遅いクラスなのでみんな仕事の傍らバレエを続けている。忙しくて振りが覚えられないこともあるらしく、特に彼はどうも振りがうろ覚えのようすで、最初の演目のときは、会場に「?」が飛び交っていた。二つ目の演目のときは、彼一人輪の中でくるくる回ったりする見せ場もあり、会場一堂息をつめて見つめ、無事終わると「ほーっ」と安堵の小さなためいきがあちこちでもれていた。 どのクラスも、振り付けや組み合わせに工夫が凝らされていて、生徒さんたちはともかく、指導する先生方の苦労もしのばれる。特に一般の大人のクラスはレベルの差が激しく、上手い人ばかり目立ったりしないようにするのも大変そうである。最後は幼稚園から高校生までの合同クラス。二階席から見ていると、一番年少がピンクの衣装、次がトウシューズをはいた黄色の衣装、次がぐっと体型が長くなって白の衣装、最後が濃い赤紫に黒レースをあしらった最年長という配分で、二階席から観ていると、舞台上に色とりどりのカーネーションが咲いたようで、華やかで大変よかった。こんな小さな子たちが10年ぐらいであんな風になるのねーと女の子の成長過程の見本を目の当たりにして興味深かった。いいなーバレエ。
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