WELLA
DiaryINDEXpastwill


2004年01月14日(水) 非"情"勤な年度末

非常勤職のいいところは束縛が少ないところである。長期休暇は丸々取れるし、毎週の定例会議に出る必要もない。決められた回数の講義をこなし評価をつければ後は無罪放免である。ヘルハウス化した我が家を、休みの間になんとかしようとか、たっぷり充電して新学期に備えようとか、年度末はいつも夢は膨らむ青い空だ。
もちろんいいことばかりでもない。私が出入りしている大学図書館では、教員用の貸出は一人50冊まで3ヶ月までとなっている。50冊、それは無限大に思える。3ヵ月後、それは永遠に先のように思える。しかし年が改まって図書館に行くと、否応なく返却期限が年度末の日付になる。非常勤の契約は4/1〜翌年3/31までなので、それより先は資格がないのだ。たとえ来年度の契約が内定して担当コマが決まっていても関係ない。なるほど、これが「常勤」(=臨時雇い)ということなのね、と妙に納得する。
それはそれとして、このところせっせと履歴書を書いていた。年末年始にかけて臨時雇いの口がいくつかかかり、正式人事にアプライしてくれ、というのである。潜在的にいつでも職探しのアンテナは立てているので、口が増えるのはやぶさかではないが、いかにも厳しい審査基準の専任登用用につくられたような用紙に、ちまちまとつじつまを合わせながら書き込んでいると、不安定な身分ゆえに、いつまでも私はアプライし続けなければならないのね…などとおかしな風に感情のスイッチがはいり、だんだん気が滅入ってくる。


れいこな |MAILBBS