WELLA
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2003年11月03日(月) 帰国。

朝、会議に出かける夫に別れを告げてさっさと身支度してホテルを出る。ホテルから空港までタクシーに乗って渋滞もなく10分程度。チェックインすると窓側がいいかと聞かれて通路際と答える。出発時間の2時間以上前に空港についてしまったので、時間はたっぷりある。さっさと出国してしまって空港の土産物などを見るが、これといって食指が動くものもなく、休憩スペースにおいてあるゴロ寝シートでしばし休む。足を高くして横になれるようになっていて、なかなかいい。ネットにつながっている無料のPCも何台かあり、空いたのを見計らって覗いてみる。
時間になったので、ゲートへ進む。パスポートを見せてゲートロビーに入るのだが、係員が私の赤いパスポートを見て「日本人か。君は日本人には見えない。中国人みたいだ」という。ふむー。夫婦揃って大陸的な顔なのか。機内に乗り込むと、なんかがらがらである。夜日本着ということで昼間の時間帯を丸々潰してしまうわけだから、人気のない便なのかもしれない。3列3列3列で、機内もゆったりしている。私の後ろは日本人の3人連れだったが、私の列は私だけが占有。通路際も窓際も実は関係なかった。他の席の乗客も空いている席に次々と移り、広く浅く席が埋まっていく。
程なくして飲み物のサービス。いざとなれば横になれるので気が大きくなり、普段はあまり機内では飲まない食前酒を頼む。食事も適度な量で、赤ワインを飲みつつどれも軽く平らげた。男性の客室乗務員が食後のコーヒーのサービスに来る。ついでに赤ワインのお代わりも注ごうとするので思わず手で制すると、「Just a bit」とかいって結局注いで行った。客室乗務員に酒を勧められるのは初めての経験である。さすがに酔いが回ったので横になることにする。1列に身長160cmの私がぴったり収まるサイズである。ぐっすり眠って目が覚めると着陸1時間前になっていた。
徐々に覚醒しながら喉が乾いていることに気付いて、乗務員を呼び「水を一杯いただけますか」と頼む。それにしても、この航空会社の乗務員、話をするときには客の目をじっと見て、了解すると礼儀正しくすっと腰をかがめる。礼儀正しく遇されるとこちらも自然と礼儀正しく物を頼むようになるし、覗き込むようなエキゾチックな顔立ちがたまらない。しかしこの航空会社はどこよりもこのエスニックな感じを売り物にしているが、この国自体は複合民族である。何を基準にこのエスニック調を選んだのだろう。
成田着は定刻やや遅れ。意外と空港は混んでいて思ったような電車がなく、上野まで京成で出てから帰ることにする。これだと空港から2時間コースである。家に着いたのが午後10時。時差を入れるとホテルから家まで丁度12時間だった。道程は短かったが疲れた。


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