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2003年10月15日(水) 揺れる女心。

仕事で必要な本を読んでいたら、「はじめに」の部分に『…(前略)…ノート型パソコンの頃はビジネスマンくらいだったが、機械が小型化するにつれ、若い女性も使うようになった…(後略)…』と書いてあった。「猫も杓子も」という文脈で女性を引き合いに出す書き方にちょっとひっかかったが、街中や車中で私もそう感じることがあるなぁ、と思いそのまま流していた。だってまだ本が始まって3行目なのである。
その本はコンピュータで使われる漢字コードについて書いてあり、評判になっただけあってなかなか面白いのだが、さらに読み進んでいくと現在問題になっている漢字コードの国際化にあたって、「実は中国なんて最初はやる気もなくて何もしなかったくせに急にしゃしゃり出てきたそうだ」という主旨のことが書いたくだりがある。その過程を説明するのに『…(前略)…中国は10646プロジェクトにはずっと無関心で、女性の代表がたまに出席してもほとんど発言しなかったというが、…(後略)…』とある。中国が無関心だったから代表に女性を送り込んできたのだ、といわんばかりである。実際そうだったのかもしれない。が、代表が女性であることと、たまにしか出席しないことやほとんど発言しなかったことは常識的に考えてまったく関係ない。
この筆者にははっきりとした男尊女卑意識はおそらくなく、無意識のうちに「よくわかっていない人々=女性」という認識があるのだろう。私は積極的なフェミニストではないし、日常の様々な局面で「だから女はダメなんだ」と実感することに出会うことも多いが、ある種の男性(あるいは女性自身)の中に巣食うこういう*無意識な*差別意識が一番厄介であると思う。これが束になってかかってくると、さすがの私も「ぺっぺっぺ(-"-)」である。
閑話休題。
4時ぐらいに来客を待って古い建物の地下にいたら、立っていたのにぐわしゃわしゃとゆれを感じた。この前東北地方の地震で東京が大きく揺れたときも私はここにいたことを思い出した。夫のオフィスは大地震がきたら、絶対崩壊すると言われているそうだし、日中地震がきたら二人とも瓦礫の中に埋まってしまう確率が高い。我が家は一応免震が売りのマンションなのだが、二人とも瓦礫の中に埋まって家に帰れず、家の中だけ無傷なのって涙を誘う。


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