WELLA DiaryINDEX|past|will
定刻どおり成田着。隣の席の男性は眠っている間に席の私に方や腕が触れるのを恐縮しながら、結局空いている窓際の席も自分の荷物おき用に確保していた。彼の荷物が上の棚に大量にあるのを知っていたので、ベルト着用サインが消えるやいなやさっと席を立って自分の荷物をとり、そのまま前方まで歩いていく。空港でお土産を買う暇も気力もなかったので、圧倒的に身軽である。ドアが開く前にトイレも済ませ、さくさく降りて入国ロビーいきバスに向かう。 入国ロビーがまた大混雑。入り口で「ふぉーりんぱすぽー、ふぉーりんぱすぽー(foreign passport?)」と呼びかける係員のおっちゃんがいる。日本国パスポート保持者ととそれ以外のパスポート保持者を係員が分けているのだが、まるっきり日本人に見える中国・台湾・韓国の人とか、顔が西洋人でも日本国籍の人とか、いくつかとりこぼしがある。さんざ日本人の列に並んだ末に、パスポートチェックで外国人だとわかりもう一度並びなおす人もあり、大変。いったいいつになるのやら、と思いながらおとなしく並ぶ。若者はその間も携帯の電源を入れメールチェックに余念がない。さすが夏休み最後の土曜日である。地上係員に誘導された小学生ぐらいの子供達や家族連れが多い。今日帰国して明日の日曜はお疲れ休みにして、9月1日から学校や会社にいくのだな。空港の外にでるだけで1時間かかる。荷物は比較的早く出てきて、機内に持ち込んでいたサブバッグをしまう。私の横にいた老婦人も同じようにスーツケースを空けて荷物を整理し始めるが、添乗員に「税関を出るまで荷物はあけちゃいけないんですよ」と制止されていた。えっ!そうだったのか…。 税関ではあまりの荷物の少なさに拍子抜けした様子。「えーと、お仕事ですか?」と聞かれたが、きっぱりと「観光です」と答え、「どちらから?」という質問には「ロンドンから」、「どのくらい?」という質問には「1週間です」と答えたが、後から考えてみると全然正しくない答えだった。他のレーンでは荷物をあけさせられている人もいた。いまだかつて私はPCの電源を入れさせられた以外に、荷物をあけて検査されたことはないのだが、どういう基準(というか、怪しさ)で決まるのだろう。 成田エクスプレスの窓口は行列していて、リムジンも都内の渋滞がひどいようなので、のんびり総武線快速で帰ることにする。ちょうど逃した免税分ぐらい倹約かも。東京から地下鉄に乗り換え、20時間ぐらい座りっぱなしでさすがにうんざり。最寄り駅まで戻ってきて、夕食用にカップ麺とサラダを買って帰る。
|