WELLA DiaryINDEX|past|will
ここのところしばらく気ぜわしくて実家から足が遠のいていたのだが、週末に母から機嫌伺の電話が来たので、お昼過ぎに顔を出すことにした。ぶらぶら散歩がてら近所の和食ファミリーレストランで食事。引き取ってもらった収納家具のアフターケア(業者のようだ)。配置換えをしたり、収納物のアドバイスをしたり。自分の思惑とは別の使われ方をしているものもあり、改めて道具とは人によって違う用途を発揮するものだと感心する。 母の知り合いで自然派化粧品を扱っている人がいて、私もその人から買っているのだが、彼女は1〜2年ほど前にそこから分派した新しい会社に移って今は別の商品を売りに来る。私も母も前の定番商品で気に入っているものがあるので、それを買いたいというと、「新しくて便利なものがたくさんあるのに、なんで古いものを欲しがるのよ」と呆れていたと母が苦笑していた。話を聞きながら前回のNHKスペシャルを思い出した。イギリスの南極探検隊は、いまだに木製の装備を使い、その名もスコットテントという旧式のテントに泊まり、羊の皮に包まって夜を明かすのだという。別に伝統を重んじるイギリス人だからというわけではなく、それらが過去100年に渡って多くの隊員達に実際に使われ、有用性を証明されてきたからなのだという。 「古いからいいのではなく、価値があるからいままで消えずに残っているということもある、と言っておやんなさい(-"-)」と母に言い残し、都心へ。フランス語で一緒のクラスだったマダムがお店で着物を扱っていて、遊びにいらっしゃいといわれていたのだ。半襟と肌襦袢がくっついたような簡易下着を服の上から装着し、腰紐、帯紐でささっと軽く着付けてくれる。これも定番ならではのよさ。いくつか商品を合わせて遊ばせてもらった。おくればせながら浴衣を購入。マダム、商売上手。
|