WELLA
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2003年06月20日(金) 企業努力

非常勤先Bは畑に囲まれた立地なので、通勤途中に無人店舗などがある。たいていは農家の庭先に台があり、半分さびた缶が代金入れとして置かれ、どれも100円で、そのクセ50円玉が混じったりするらしく「代金は正しく払ってください!」とか高圧的な文言が書いてあるような雰囲気なのだが、一軒ちょっとしゃれたつくりにしてあるところがある。おしゃれなカフェで使うようなパラソルが日よけに立ててある。覗いてみるとつやつやのズッキーニがあった。150円。これはラタトイユしかないでしょう…と思ってお財布を見ると100円玉と500円玉しかない。おつりが出るシステムではないようなので、あきらめて職場へ行く。仕事が終わってから事務の人に100円玉を両替してもらう。これからズッキーニを買いに行くといったら、その人はそこで昨日葉つきのにんじんを買ったらしい。ズッキーニといい、葉つきのにんじんといい、ちょっと気が利いている。
帰りによると、台の位置がちょっと変わっている。日差しにあわせて位置を移動しているのだろう。ズッキーニはあった。さっき同じ3本。時折補充しているのだろうか。でもナスはなくなっている。よくよく見ると、ズッキーニは「取れたては味が違う!」という売り文句が添えられている。他にも「夏こそおいしい夏野菜を!」とか「栄養満点!」とか、WORDのワードアートらしい文字が並んでいる。そういえば並んでいる野菜も状態もよく、整然と見た目も美しく陳列してあるし、買った野菜をいれるレジ袋も新品が用意してあるし、イメージを覆してすべてに行き届いた「無人店舗」さんなのである。
私の無人店舗のイメージとは、農家があまった野菜を片手間に売っていて、鮮度は良いけど夕方には売り切れ、全部同価格だけど市場価格に疎いので割高なものも結構ある、というものだったのだが、その常識を覆したね。うん。無人店舗こそ工夫次第でいくらでも売りあげが伸びるものなのかもしれない。
というわけで夜はラタトイユ。完熟トマトを使ってあっさりめに仕上げた。野菜の歯ごたえと甘みを楽しむ。


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