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2003年06月17日(火) 言葉について考える。

語尾の平板化が指摘されて久しいが、最近、外来語(というかtechnical term)を変な区切りで読む人が目に付くようになった。
この前テレビで、携帯電話のマナーモード(つまりバイブレーション)を「バイブレ」と言っていた。しかも語尾平板。ばいぶれ〜?ま、バイブレーションの場合、頭3文字で区切ってしまうとまた別の用途の別の代物になってしまうので、これは致し方ないような気もするが、しかしこちらはどうだ>エクステ。いわゆるつけ毛、hair extentionを略して、エクステ。どうよ、これって。ちなみに早稲田大学の社会人向けのカルチャーセンターは「エクステンションセンター」と言うのだが、こちらに通っている方々は「今日はエクステいってくる〜」とか言うんだろうか。
最後につく「ーション」とか「ンション」を略すとそうなるのか。何音節以上だとそういう現象がおきるのだろう。まさか「マンション」を「マ」と略す人はいないだろう。「ステーション」は「ステ」にはならないが、ニュースステーションという番組は、Nステとかニューステとか言っている気がする。「コミュニケーション」は「コミュニケ」になるか。しかしこちらは「Communique(公式発表) 」という立派なフランス語であるので、あながち派生語の語尾をとったものとはいえない。
フランス語といえば、フランス語を「フラ語」と略すのは、私が学生時代もあったが、最近の人はドイツ語も「ドイ語」と言っている。たった一文字略して何か効果があるのだろうか。それほど忙しい時代だ、ということだろうか。
話は変わるが、この間は、大学生らしい女の子が二人お茶を飲みながら話していたのだが、その横で聞くともなしに聞き耳を立てていると(笑)、「彼氏、この間からヒルズで〜」と言っていた。とりあえず言われたほうは「え〜、ヒルズ〜」と聞き返している。「そう、テレ朝ヒルズに移ったじゃ〜ん、だから、チョー忙しくって〜」「そうなんだ〜」「うん、バイト警備で〜」。彼女たちの文脈によると、「ヒルズ」というのは、アークでも城山でも愛宕でもなく「ロッポンギ」限定らしい。

うむー。コトバは生きている。


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