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2003年01月31日(金) きわめて日本的。

「アエ口ラッテ」という商品をご存知だろうか?ミルクフォーマーともいうらしい。要は牛乳の泡だて器である。容器に牛乳を入れて本体を差し入れ、スイッチオンで面白いように泡が立つ。
去年、インスブルックに行ったときたまたま街角のキッチン用品店で見かけて、半信半疑で買ったのが、日本の百貨店などでも当然売っている。英国製と書いてあって、オプションでスタンドも売っている。さすがにスタンドは買わなかったが、なるほどこのごつい感じは西洋人の発想だと思いつつ、使ってみると非常に具合がいい。生クリームもパックのまま泡立てられるし、全身金属製で熱さに強い。鍋底でぐつぐつと煮立たせながらホワイトソースもあっという間である。私はバ−ミックスも愛用しているのだが、それに比べると大げささが百分の一ぐらいなので、ちょっとしたかき混ぜ&泡立てなら、断然こちらに軍配があがる。
両親たちが遊びに来たときにこれでカフェラテを作って出したら、案の定「アエ口ラッテ」をほしがったので、百貨店で買ってきてあげると約束した。かつて「アエ口ラッテ」を見かけたのとは別の店で探したら、某国産耐熱ガラスメーカー製の類似品があった。このメーカーの製品は私も好きなので、手にとって見ると、さすが耐熱ガラスメーカーだけあって、ミルクを入れる耐熱グラスがついていて、これを電子レンジに入れて温めればいい。本体はプラスティックになっていてとても軽いし、泡立てている最中にミルクが飛び散らないようにふたもついている。しまうときはガラス容器に立てておけばいい。しかも本家より安い。これは買いでしょうと思って、早速実家に届けて帰った。
次に実家に行くとそのままほったらかしになっていたので、聞いてみると実家の電子レンジは背が低いので、容器が入らないのだという。しかも力が弱いし、一度にできる泡立てミルクの量は少ないし、とても使い物にならないというので、とりあえず家に持って帰って検証してみることにした。電池を入れ替えて使ってみると、確かに弱い。吹きこぼれることを恐れてか、容器の背が高いくせに入れるミルクを入れる上限は低いし、設定温度も40〜50℃とある。泡立て器の先端部の直径が小さいので、確かに泡も立ちにくい。指示通りにやってみた結論。

「だめじゃん(-"-)」

事故がおきないように設計して、事故がおきないような使用方法を設定すると、かくも心をうたない製品が出来上がるのだな。きわめて日本的である。


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