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今日は私が卒業した学科の創設50周年を祝う会があった。実行委員として1年以上前から準備をしてきたので、まずは盛会で何より。私が担当していたのは主に式典関係だったので展示については当日まで内容を知らなかったのだが、なかなか精力的に集めたらしく、昔の写真など興味深いものがたくさんあった。展示品の中には、各年の名簿などがおいてあったが、黒電話と音響カプラ(acoustic coupler)とキーボードがセットで展示されていたのには思わず声を上げてしまった。 私が学生の頃はインターネットなどはなく、オンライン検索といえば海外のデータベース会社に国際電話をかけて接続ていたのだ。音響カプラにはマイクとスピーカーが備わっており、受話器を密着させ音響的に接続して使用するようになっている。電話がつながると受話器にかぷっとこの音響カプラーをはめて通信をしていた。モデム以前の話である。そういうものを使っていた自分がすごく昔の人間のような気がしてきた。 配られた文集を読むと、一期生が寄せた文章が載っていてそれはまた隔世の感のある描写がされている。なにしろ50年前なので、終戦で世のなかがひっくり返った中で勉強を始めた人々である。しかもアメリカ主導の新しい学問分野で、そこで勉強した人たちの戸惑いと興奮が伝わってくる。初めてコーラを飲んだとか、女性の軍人にジープで送迎されたとか、授業がすべて英語だったとか、のんきな学生時代を過ごした身からすると、うらやましいような、とてもかなわないような思いになった。
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