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朝から雨。 雨が降ると騒音が少し収まるので静かな一日。一応一人暮らし最終日。ジャンクフードも飽きたので自炊(笑)。米びつに残っていた最後の約1.5合を朝炊いて、朝、昼、晩とそれぞれ一汁一菜を食べる。何度も書いているかもしれないが、料理はいい気分転換になる。私はもともと気分転換が下手なほうだと思うし、そもそも気分転換の必要性に気づかないでいることの方が多いような気もするけど(意識して気分転換しないとそれはそのまま現実逃避になる)、確かに台所に立っていると元気になってくる。元気にならない時はきっと具合が悪いので、そういう時はさっさと放棄して寝るのがよろしい。 料理するときは、普段は本を見ながらきちんと作る。でも昨日の残り物とか冷蔵庫の半端物とか常備している保存食とかを適当に組み合わせて、自分で味を見ながら一世一代のでっち上げの一品を作ったりすると気分がいい。なんというか自分がすごく創造的な人間になったようではないか。 一方私の母は献立を考えるのがすごく苦になるらしい。夕方になるといつも「今晩なに食べる?」と聞いてくるのが常だった。そしてそれは実家を訪ねていく今も変わらない。そう聞かれて「何があるの?」と聞くと「何にもないの」といいながら切羽詰った様子で必要以上に「何か」を作り始めるのだ。 確かに忙しいと考えるのは大変だろうな、と思う。母はなんだかいつも忙しいので、多分考えている暇がないのだ。献立って、「さあ作りましょう」というときに集中して考えるというよりは、一日の流れのなかで、ああ、これがあるな、とかこれが食べたいな、とか何々が旬になったな、とかちまちま考えながら決まっていくものではないだろうか。日中ずっとそういう感覚と切り離された状態でいて、時間になったからそこで突然何を食べるか決めるというのは案外難しいように思う。 その都度考えるのがいやなら一週間の献立を前もって決めてしまうという案もあるが、これだってそんな時間があればこそ、の話である。
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