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おとといの日記で「マンネリ化」という言葉を使った。(え?そんな言葉出てきたっけ?と思う方はきっとおとといの分を読んでいないんでしょう。だって昨日の分とまとめて書いたんだもんね。えっへん。) 同時にモチベーションという言葉を使ったのだが、後から読み返してみて、日本語でも通じる言葉をわざわざ外来語というかカタカナ表記の英語にする必要はなかんべ、と思い「気力」に置き換えた。おいおい、モチベーション(motivation)の和訳は「気力」じゃないだろう、という突っ込みはおいといて、文脈からするとこっちのほうがしっくり来る。 で、「マンネリ化」にも疑惑の目は向けられた。おかしい。マンネリってなに?化ってつくぐらいだから日本語?そういえばずっとまえ「万練り」という字を見たことがある。じゃあ、「マンネリズム」っていわゆる和製英語?え?え?え?辞書を引く、パシャパシャパシャ…。昔は辞書を引くっていうとぱらぱらぱらだたんだけど、今はキーボードたたいて調べるんだもんねぇ。時代は変わったねぇ、おい。ぇーと、…!。 マンネリというのは英語だったのか! mannerizmだって。 へーへーへー。そうなんだ。じゃあ、「万練り」ってすごくセンスのいい当て字じゃないの。何を練るのかはともかく。中国語には可口可楽(Coca-Cola)のように意味も音もぴしっと伝わる当て字があるが、日本の先人の知恵もなかなかである。他にも「冗句」なんていうのもある。これは本来は冗長な句のことらしいが、jokeとしても意味が通る。もっと古くは「合羽」とポルトガル語のcapaか。同じく水遣りのジョーロ(jarro)の漢字「如雨露」も、音も意味をずばりと表しかつ文字の並びも美しい。 以前から気になっているのは空き缶や缶詰の「缶=can」である。缶という漢字がcan以外のものに使われているのを見たことがない。英語ではtinと言ったりもするが、カンが缶っていうのは当て字なんだろうか?それとも偶然なんだろうか?もっとも「茶」のように中国から東西に派生したために似た言葉になっているのもあるし、日本にも古くから缶詰というものがあったのだろうか(←まさか)。で、またパシャパシャと辞書を引くと、これはオランダ語のkanだという。もとは「罐」の字を当てていて、その文字自体の意味は水を入れる器、金属製の円筒状の入れ物、とある。 うーむ。それってまさに缶(can/kan)のことじゃないの。ありゃー、やっぱり「カン」という言葉も中国から東西に伝わった同じモノなんだろうか。
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