いつもの日記

2025年04月13日(日) 2つの仕事

この世界には2つの仕事がある。
一つは決まったことを行う仕事と、もう一つは決める仕事である。

違う言い方をすると行政と立法である。
普通の会社で言えば、前者は運用や営業で、後者は企画や構築である。
どちらの仕事も重要で両輪ではある。

2つは重要な両輪なのだが、ただ、前者の仕事はツールやシステム化できても、後者の仕事は自動化できない、という違いがあり、それがそのままそれらの仕事の難易度の差となる。(難易度の差を言ってるだけでどちらが偉いとかそういうつもりはない)

前者に求められる要素は、正確性、タイムリー、スピーディーであり、それらはルール化システム化が可能だ。
一方、後者に求められる要素は、未来志向、詳細かつ多面的かつ複合的視点、客観性、戦略なのだが、それらをシステム化するのは不可能だ。
(唯一AIがこのソリューションになり得る方向性だが2025年4月時点ではまだその域ではない)

大企業における後者の仕事は、1997年頃からのイノベーションジレンマという言葉により巧く進まないことは自明なのだが、この言葉を定義した時点で全てを捉えていた訳ではない。
ニーズが多様化し、ソリューションが増え続けている現代においては、前者と後者の難易度差は拡大している。時代が進むにつれてジレンマが拡大するという法則が追加されているのである。

イノベーションジレンマに対する明示的、効果的な対策を打たないまま、それは仕方ないことと受け入れ目を瞑ってきたのが、現在の殆どの企業である。そのことにより大企業のプロジェクトの多くは失敗を繰り返している。

プロジェクトの結果が出てから、その結果をプロジェクトの責任者のせいにすることは容易い。
それよりも会社として新規取組の難易度アップを黙認し、そして失敗確率アップを黙認してきたことにも原因があることを認識し対策しないと、誰がやっても高い確率でプロジェクトは失敗し続けるのである。


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