京都府北部にある実家から大阪までバスで戻ってきて、 それから新幹線で東京に戻る前に、小学校からの友人である幹人君と会って話をした。 そこは朝の8時の新大阪のロッテリアだった。
彼はこのGWには実家には帰らなかったので、僕が実家の話を彼に聞かせた。 また高校の同じクラスメートの現状などを話し合った。
僕が居た高校でのクラスは進学クラスで、いちおう学力の高い人達が集まっていた。 しかし、その進学クラスにいた多くの人は、高校卒業以降の活躍はあまり聞かず、 まっとうに社会に順応している人が少なかった。
僕はその原因を幹人君と話し合っていた。 また彼らの多くはその社会に順応できない反面、 趣味など勉強以外の処において自分を見出そうとするものが多かった。
そういう現状に幹人君は、 「誰もかれも、これみよがしに趣味に走っているな」 と言った。 「これみよがし」 こんな言葉をさらりと使った彼に、僕は「やはり」と思えた。
*** これみよがし:(形動)〔「がし」は接尾語〕これを見よといわんばかりに、 得意そうに見せつけるさま。「―に飾り立てる」「―の態度」
|