いつもの日記

2002年04月22日(月) 久しぶりにビデオを観て

土、日曜日にビデオを見た。
「ゴースト・ドッグ」というフランス映画と、
「ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア」というドイツ映画だ。
それらはターミーの家で2人で観た。意外に彼はかなりの映画好きなのだ。

ゴース・ドッグは主人公が「葉隠」という江戸時代の武士の書を読んでいる場面から始まる。
また、途中で「羅生門」も出てくる。
主人公は黒人だが、刀をライフルやピストルに代えて、武士道を重んじる。
自分が決めた主(あるじ)には忠誠を心から誓う。
そんな生き様がカッコ良かった。

「ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア」は、死を医者から宣告された2人の男が、
残り少ない生きている間に、まだ見たことのない海を見ようと、
病院を脱走し、車を盗んで、銀行強盗をしながらも、海へ向かうまでの物語。
2人の性格は対照的。1人は気が強く、1人は臆病者。

「恐いものなんて何も無い」
旅立ちのシーンで、気が強いほうの主人公の男が、臆病者の相方にそう言う。

もう死ぬと解れば「恐いものなんて何も無い」とは思うが、
命が短かろうが長かろうが僕だっていつかは死ぬんだから、
「変化してただ流動的にこの世界に存在する物事なんてを恐がっていては駄目だな」
と思った。

この世に存在するもので、恐れる価値のあるものなど「死」のみ。
くだらない羞恥心、力の無い肩書き、根拠のないプライド、そんなものはほとんど要らない。
ほとんど価値のないものだ。

そんなことを思った。


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