いつもの日記

2002年01月04日(金) ガラスの心

「 予想だにしない悲劇が起こり、どんなに失意に打ちひしがれても、僕達は、
 おなかが減れば食べるし、眠くなれば寝るし、奇麗な裸体があればやるし、
 そんな欲高い生き物なんです。」

彼はそう言ってグラスを置いた。
僕は頷きもせず立ち上がり、テラスに出てみた。
夕空には、1羽のカラスが僕の心を見透かすように、羽ばたいていた。


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