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| 2003年10月07日(火) |
死賭...そこに込められた願い |
うちから車で20〜30分走ったところに巾着田というところがある. そこはこの辺では有名な彼岸花の群生地であるのだ. 10月は秋桜がすごいらしい.
彼岸花 曼珠沙華(マンジュシャゲ) いろんな名称があるのは面白いし,興味深い. 他にもユ−レイバナとかシビトバナとかあるらしい. 独特な雰囲気と時節的な意味もあるんだろうな. しかも,なんとその土地の地方名をいれたりすると1000種類くらいにもなるという.
彼岸花について書いている日記作家さんがいた. で,その日記作家さんが書いていらしたことで気になった内容があったので 引用させていただきます.(了承済)
『彼岸花はまっすぐな茎の上に花だけをつける. 葉は花が散って後にゆっくり生まれ出る. 韓国名はロマンチックだ. サンシチヨと呼び「想思華」と書く. 1本の茎を共有しながら花と葉は決して出会うことはない. 花は葉を想い,葉は花を思い焦がれているから「想思華」. 彼岸花が野や里に朱を散らすと,爽やかな風とともにしのびやかに秋がやってくる. 花言葉は「悲しき想い出」.』
別にも「再会」という花言葉もある. なるほど... 悲しい想い出も再会も何か共通するところがあるように思う. 名称も花言葉もその土地や国によって違っているのは歴史の背景の違いや その土地の風土や人々が関係していて,花というものに意味や願いを込めたのだろう. 粋でもあるし,芸術的でもある. 切なる願いが感じられて愛おしささえ感じてしまう.
ところで花言葉とかってほんとうは誰が決めるんだろう... 前述したように,昔の人からの語り継ぎなのか. 会議室とかで学者や文芸関係者が決めるのだろうか...
前者であることを願う.
きっと曼珠沙華の中の願いは,大地の中でひとつになり叶えられるだろう. かたちは朽ちても,想いは永遠につづき次の季節に花を咲かすのだ. もしかしたら,曼珠沙華は想いを託した東洋のデジャヴなのかもしれない.
★ 死賭(しと) 命がけで事にあたること.
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