昨日・今日・明日
壱カ月昨日明日


2006年06月25日(日) When you got nothing,you got nothing to lose

また、雨が降りはじめた。さっきまでは止んでいて、少し空も明るくなっていたんだけれど。今は、ベランダのヒマワリの葉にトツトツと、雨があたる音がしている。
ヒマワリは、ずいぶん背が高くなってきた。わたしに存在を忘れられて萎れかけても、水をやるとみるみるうちに復活する。すぐに元気になる。葉がフサフサしてて、厚みがあって、伸びやかだ。もうすぐ花も咲くかもしれない。そしたら、夏になるんだな。

最近買ったものの羅列。
スタニワフ・レム『砂漠の惑星』(ハヤカワ文庫)、ゴーゴリ『死せる魂・上』(岩波文庫)、『栄養と料理』の7月号、SOUL FLOWER MONONOKE SUMMIT『DERACINE CHINGDONG』、プチバトーのTシャツ、レーモン・ルーセル『アフリカの印象』(白水社)、『みすず』の6月号、『nobody』の22号(吉田喜重のインタビュー掲載のため)、『野菜のおかず』夏号、プール・ミューのベージュのパンツ。

そして、明日は、ボブ・ディランの例のDVDを、たぶんおそらくきっと、買うと思う。

最近読んだものの羅列。
岩坂恵子『掘るひと』、北杜夫『楡家の人びと 上・下』(これ、良かったわ。人間って、やっぱり出来損ないが面白い。)、庄野潤三『自分の羽根』、ロジェ・グルニエ『編集室』、『渡辺一夫評論選・狂気について』、セネカ『人生の短さについて』。それと、あともう一冊。
なんで、読む本読む本、こんなに面白いんだろう、とつくづく思う。わたしは素晴らしい本を見つける才能がある。

最近観た映画の羅列、というほどでもない、2本だけ。
いつの間にか「名画座」とかいう名前に変わってたOS劇場で『ククーシュカ』を、シネ・ヌーヴォでソクーロフの『日陽は静かに発酵す・・』を観た。
秋に、ロシアソビエト映画祭というのをやるらしい。万障繰り合わせて行かねばならない。今から有休を取る計画を練ろう。

3ヶ月ぶりくらいに、Nさんと飲んだ。アンタがいないと変な映画の情報が入ってけえへんから寂しいわ、と言っていた。Nさんは、わたしが勧める映画など観たこともないはずなのだが。でも寂しいというのは、きっと本当なのだと思う。
夜中まで飲んで、梅田から自転車で帰った。梅田から京橋に至るまでの道は、ここ1年ばかりの思い出が沁みついている。どの風景の中にもあの人がいる。酔いも手伝って、涙があふれて困った。いつか、ここから解放されるんだろうか。何にもなくなった時に?何にもなくなったら、なくすものもなくなるから、もう怖くないだろうか。

雨は、また止んだみたいだ。日がだんだん翳ってきた。これから、鯵を焼いて、茄子でも煮て、オクラを茹でて豆腐にのせて食べよう、それからビールを飲もう。
ビールを飲んで勢いがついたら、イチかバチかもう一度チャレンジしてみよう。それしかもう道はない。


フクダ |MAIL

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