昨日・今日・明日
壱カ月|昨日|明日
とうとう梅雨入り。雨が夕方まで降り続く。 午前中は家の中をこまごまと片付ける。押入れから扇風機も出して、すみずみまで拭く。ちゃんと掃除した上でしまってあるのに、なんとなく埃っぽいのは何故だろう。簾を窓にかけて、蚊取り線香やウチワを使いやすいところに出しておく。部屋が夏になった。今年は、できる限りエアコンをつけずに過ごしたい。
ラジオで「米朝よもやま噺」を聞いてから、実家へ帰る。「米朝よもやま噺」は、先週から引き続き永六輔がゲスト。よく喋る。ほとんど一人で喋っている。口がおそろしい速さで回転しているところが目に浮かぶ。桂ざこばの朝丸時代のエピソード、林家三平襲名をめぐる話など、ちょっと泣かせる小話みたいなのが巧い。永六輔は、「歩くちょっといい話」みたいな人だ。
実家へ。父の日のプレゼントとして、焼酎とジャージを渡す。ジャージは本人のリクエスト。父は、さっそく今度綱引きの審判をやる時に着る、と言ってよろこぶ。そして、綱引きの審判のやり方を教えてくれた。大声で掛け声をかけるのと、ホイッスルを思い切り吹くところが楽しそう。 童謡の練習に行っていた母帰宅。童謡や唱歌を合唱するサークルみたいなのに入っていて、来月どこかの老人ホームで歌うのだとか。「夏が来れば思い出す〜」というやつを目の前でワンコーラス歌ってくれる。じっと微動だにせず聴き、終わったら父とふたりで一心不乱に拍手する。上手いね、と言っておく。ソプラノやで、と母。ソプラノの意味わかってんだろうか。
すき焼きをご馳走になり、大阪へ。行き帰りの車内では、「ヒッチコック『裏窓』ミステリの映画学」をほとんど読んでしまう。ジェームズ・スチュワートが目撃したとされる裏のアパートでの殺人は、実際には起こってなかった、というか、起こったという確証は映画のどこにもなかった、という冒頭のくだりからして目から鱗。えっ、あれ殺人事件じゃなかったの!?、と、純粋バカな私はもうびっくり、あとは一気に読んでしまった。ヒッチコック恐るべし。
・購入物:なし
・朝食:ごはん、アスパラベーコン巻き、卵焼き、とろろ昆布汁、梅干、海苔佃煮 昼食:バナナヨーグルト 夕食:実家にて。すき焼き、オクラと長芋のネバネバサラダ(これは母のネーミング。私がつけた料理名ではありません、念のため)、枝豆、麦酒
|