昨日・今日・明日
壱カ月|昨日|明日
朝のうち、日がかげる。花曇り、というやつだろうか。お昼から太陽が出てきてずいぶん暖かくなるが、夜は気温が下がり急に冷えてくる。汗をにじませたり、寒さに身を縮めたり、肌に感じる風の感触がさまざまな一日。春は何かと複雑な季節だ。
給料日なので、街中で夜桜見物をしながら買い物をして歩く。喧噪にまみれた都会の片隅にひっそりと咲いているような桜が、どこかけなげで良いと思う。 agnes b.で白いシャツを買ったあと、無印良品でライチキャンディと梅ゼリーを。梅ゼリーはグミみたいな食感としつこくない甘さが好きでたまに食べたくなる。 家族亭でそばをすすり、阪神百貨店のKIHACHIで、いちごクリームチーズのソフトクリームを買って食べる。ソフトクリーム好きなもんで。阪神百貨店の食料品売り場は、しばらく来ないうちに改装したみたいで、KIHACHIの隣にはフランスの老舗パン屋「PAUL」が出来ていた。チラリと見てみるが、やたらに高いので(クロワッサンひとつ210円とか)、見るだけにする。 マルビル横の、桜の下を通ってジュンク本店へ。昨日テレビで観た料理が良かったし、立ち読みしているうちにゆっくり読みたくなって、高山なおみさんの料理本を一冊購入。それから単行本を持っているのをコロッと忘れて、野坂昭如「文壇」の文庫も買ってしまう。家に帰って本棚を確認した時、呆然としてしまった。まあいいか。昨夜、カリプソを聴いて俄然トリニダード周辺が気になりだし、パラパラめくったら面白そうだったので、ナイポールの「ミゲル・ストリート」も買ってしまう。またまたどんどん買ってしまう。今月の文芸誌は、とりあえず「新潮」を。特集「映画との対話」目当てで。アンゲロプロスの「エレニの旅」についてのあれこれが読めるのは嬉しいのだけれど、対談相手が難ありだ。私、この人苦手なんだよねー、陰気くさいから。誰か他におらんかったんかなあ、池澤夏樹でいいじゃんか、と思ってしまうのだが、まあいいか。なんでも、まあいいか、ですませてしまう。 タワーにも寄ったけれど何も買わず、本日のお買い物はこれにて終了。ノロノロ歩く酒の入った花見客にイライラしながら、自転車で帰る。
珈琲を淹れて、リビングで「新潮」を読んでいるうちうたた寝してしまう。目を覚ましたのは2時すぎ。入浴ののち、米を研いで、歯を磨いて、布団で寝直す。
・購入物:「新潮」5月号(新潮社) 高山なおみ「のんびり作るおいしい料理」(レタスクラブ) 野坂昭如「文壇」(文春文庫) V.S.ナイポール「ミゲル・ストリート」(岩波書店)
・朝食:バタートースト、珈琲、りんご、ヨーグルト 昼食:お弁当(おにぎり(梅・カツオ・いかなご釘煮)、卵焼き、インスタントの長ネギの味噌汁) 夕食:家族亭で。特盛天せいろ、そば焼酎
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