昨日・今日・明日
壱カ月昨日明日


2003年12月09日(火) 図書館にて

 仕事の資料集めのため、夕方から中央図書館へ行く。急に寒くなってきたので、自転車をこぐのが少々辛くなってきた。
 あみだ池筋と土佐堀通りの交差点で、宮武外骨の記念碑を見つけた。説明書きに、ちょうどこの辺りが「滑稽新聞」を発行していた場所にあたるのです、というようなことが書いてあった。へえ、そうなのか。こんなことも地下鉄で行ったり来たりしてたんでは発見できないのだから、時間はかかっても街を歩いたり自転車で走ったりするのは楽しい、と思う。

 中央図書館に着いたら、1階のエントランスギャラリーで木村兼葭堂の展覧会を開催していたのでしばし見物した。木村兼葭堂は、江戸時代に大阪で生まれた博覧強記の町人学者。絵を描いたり、かわいい急須を作ったりしているから、アーティストでもあるらしい。兼葭堂が残した日記を眺めていたら、白髪のおじいさんが「すごいやろ」と近づいてきてなんだかんだと詳しく説明してくれるので、ボランティアのガイドさんですか、と聞いたら、「いいや、ただの老人や。今は食後の散歩中」と言って笑った。

 それから館内に入り、まずは新刊2冊の貸し出し予約をし、書庫から和田芳恵「一葉の日記」の新潮文庫版と筑摩書房版を出してもらう。読み始めたら思わず引き込まれ、いやあ素晴らしいものを書きましたねえ、と和田芳恵の肩をたたきたくなる。これもいつか必ず、古本屋さんで手に入れてみせるわ、と激しく決意するに至る。
 ところで、私、何しに図書館へ来たんだったっけ、と気づいた時には閉館間近。満足な資料は揃えられないままに終わる。とほ。

 本日借りた本。和田芳恵「樋口一葉伝」「一葉誕生」阿部昭「人生の一日」大村彦次郎「文壇栄華物語」。

・購入物:なし

・朝食:ウィンナーロール、目玉焼き、珈琲
 昼食:お弁当(鶏肉とかぶとレンコンの煮物、ゆで卵、ご飯)
 夕食:豚バラと白ネギの塩炒め、ジャガイモとセロリと玉ねぎのトマト煮(っていうかミネストローネ?)、ご飯


フクダ |MAIL

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