昨日・今日・明日
壱カ月|昨日|明日
午前10時起床。朝のうちは晴れていたので、洗濯物を干そうとベランダに出たら黒猫がいた。いつも近所をうろうろしている猫で、天気のいい日はウチのベランダで日向ぼっこをすることに決めているらしく、時々見かける。しばし猫をおちょくって、というかおちょくられて、遊ぶ。
午後から外出。まず日本橋へ行き、文楽劇場で予約しておいたチケットを買う。めちゃめちゃ楽しみにしている文楽鑑賞が、いよいよ来週にせまってきた。でも、早く観たい、と心待ちにしているこの時が一番楽しい時間かも。 千日前通から脇道をクネクネ抜けて歩く。この辺りは織田作之助の「世相」などにも出てきた道だ、きっとオダサク自身も何度も何度も歩いたはず、その道を私も今歩いているのだ、なんかしみじみ嬉しい、などと考えながら難波のジュンク堂へ行く。 岩波文庫の棚を見ていたら99年に復刊された近松秋江の「別れたる妻に送る手紙」がまだ残っていた。3編収録中2編が既読にもかかわらず思わず買ってしまった。他には牧野信一など、文庫本ばかり3冊買う。 その後高島屋でタートルネックのセーターを、無印良品でコーデュロイのパンツと靴下を購入。パンツの裾あげを待つ間、タワーレコードでマリア・ヒタの新譜を試聴し、ラティーナのジョアン・ジルベルトライブレポートを立ち読み。古本屋へも行って、和田芳恵と日野啓三をそれぞれ100円で買い、何となく探していた海野弘の「都市風景の発見」も発見、入手した。めでたい。 よくもまあこれだけ、立ち寄る店にことごとく欲しいものがあるもんだ。
夜、買ってきた本をペラペラめくる、至福のひととき。近松秋江の「別れたる妻に送る手紙」を読む。何回読んでも、この主人公はヘンな奴だ。
・購入物:海野弘「都市風景の発見」(求龍堂) 日野啓三「きょうも夢みる者たちは…」(新潮社) 和田芳恵「雀いろの空」(中央公論社) 以上古書 牧野信一「ゼーロン・淡雪」(岩波文庫) 近松秋江「別れたる妻に送る手紙 他二編」(岩波文庫) 中野淳「青い絵の具の匂い 松本竣介と私」(中公文庫) セーター、コーデュロイパンツ、靴下など
・朝、昼食:目玉焼きトースト、珈琲、柿 夕食:水餃子鍋
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