昨日・今日・明日
壱カ月昨日明日


2003年10月22日(水) 「突然炎のごとく」

 早めに仕事を切り上げて、まずはジュンク堂へ。何ヶ月も心待ちにしていた、ポーリン・ケイルの映画評論集を買う。それから、ふとのぞいた棚にあった中平卓馬の写真集も衝動買いしたので、会計がえらく高くついてしまった。

 本屋の後は、急いでガーデンシネマへ。今日は「突然炎のごとく」を観た。
 誰だって、楽しい時間が長く続いてほしい、できれば永遠に続いてほしい、と願いはする。でも大抵うまくはいかなくて、思い通りにならない人生と折り合っていかなければならないことも知っている。カトリーヌはジュールとジムと共に生きる楽しい時間を、永遠に自分のものにしたいという願いを決して諦めなかった。カトリーヌは、確かに常軌を逸した女ではある。でも同時にたまらなく魅力的に見えたのは、その「決して諦めない精神」のせいだ。私には真似のできない生き方だからだ。
 それにしてもトリュフォーは、優しくてちょっと情けない男と自由奔放な女の三角関係を撮るのが巧いなあ。
 この映画、初めて最初から終わりまでちゃんと観た。なるほどこんな話だったのか。でも、ジャンヌ・モローがセーヌ川に飛びこむシーンでふと阪神のことが気にかかり、今頃試合どうなってるだろまたバカスカバカスカ打たれてんじゃないだろうかああ心配だ、などと甲子園に思いを馳せたりしていたので、しっかり映画に集中していたとは言い難い。

 終了後急いで帰宅。Tが作ったお好み焼きと焼きそばを食べながら、野球を観る。10回裏の攻撃に間に合ってよかった。ついうれしくて、ビールをいっぱい飲んでしまい、反省、反省。

・購入物:ポーリン・ケイル「明かりが消えて映画がはじまる」(草思社)
     中平卓馬「原点回帰ー横浜」
     森まゆみ「東京遺産」(岩波新書)

・朝食:レンコンと人参のキンピラ、カボチャのサラダ、ご飯、海苔
 昼食:チーズカレーパン、サツマイモパン、牛乳
 夕食:お好み焼き、キムチ焼きそば、麦酒
 


フクダ |MAIL

My追加