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| 2003年10月13日(月) |
「赤目四十八瀧心中未遂」 |
朝8時頃から、せっせせっせとお掃除。外はザーザー降りの雨、雷つき。雷にあわせて、隣家の犬がギャンギャン吠える。
雨が止んだ午後から、近鉄小劇場に映画「赤目四十八瀧心中未遂」を観に行く。近鉄小劇場へ行くのは、何年か前に「大人計画」の芝居を見て以来だからかなり久しぶり。上の近鉄劇場でも野田秀樹の芝居を何度か見たりしたが、この劇場ももうすぐ閉鎖されるらしい。こうしてどこもかしこもなくなってしまうのか。
映画は、だいたい予想してた通りの印象だった。やっぱり、小説のほうが凄い。 小説を読んだ時に自分の頭の中で既に世界が構築されていて、あらためて映画で見ると、自分の作り上げた世界との違いばかりが目についてしまうのだ。例えば、主人公が二枚目すぎるし、ちょっと若すぎて人生を背負って生きている重苦しさが感じられない、とか、電話ボックスに置いてあるお金を取ってくる場面や彫眉さんの「包み」を届ける場面の、原作で感じた何とも言えない恐ろしさが描けてない、とか、雰囲気だけの内田裕也の演技はこれでいいのか、とか、なんかいろいろ思って入り込めなかった。寺島しのぶも熱演ではあるけれども、関西弁がなあ。大楠道代は「顔」の方が数倍良かった。 臓物を串にさす、あのグチャグチャという音は、原作を読んだ時の方が鮮明に聞こえた気がした。面白くない映画というわけではない、小説の力が強すぎるのだ、きっと。
劇場がおそろしく寒かったので、体を温めるため早足で千日前通を歩く。文楽劇場でチラシをもらってから、難波であたたかいお蕎麦を食べて帰る。
・購入物:なし
・朝食:トースト、りんごジャム、珈琲 昼食:蒸しサツマイモ 夕食:外食、田舎そばにて、信濃定食(かき揚げそば、いなり寿司)
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