昨日・今日・明日
壱カ月|昨日|明日
昨夜は結局、4時頃まで本を読んでいたため寝坊、10時起床。 がばっ、と起きて、大切なことを忘れていることに突如気がつき、大慌てで文楽劇場に電話して11月の公演チケットを取った。無事に取れてよかった。これで安心してまた眠れるわ、と寝ころんだが、今日は実家に帰らねばならなかったことを思い出してのろのろ起き出し、シャツにアイロンをあてる。
実家のあたりでは、今日明日と秋祭りが催されるため、母親がお寿司を作ってくれていた。遊びにきていた従姉妹の子ども、ユウスケの手を引いてお祭りが行われている神社へ行く。 お参りをしてから、出店を見る。金魚すくいは、金魚の死に立ち会うのがイヤだから見るだけにして、ヨーヨーつりをした。ユウスケは普段ボーッとしているのに、こういう時はすばしっこくて上手に2つ釣ったけれど、私はさっぱりダメで、ユウスケの収穫をひとつ貰い、お礼に「スケバン刑事ごっこ」をしてやったが、4、5年前に生まれたばかりのユウスケにわかるわけがなく、でもアハハと笑ってくれたのでまあやったかいがあった。 そのあと境内をふたまわりほどして、ユウスケにせがまれてりんごあめを買ってやり、舐めながら家に帰ったら、得体のしれないものを食べさせて!と言って従姉妹と母親に怒られた。鏡で舌を見たら、ふたりとも真っ赤に染まっていた。 その後、サッカーボールを蹴って遊んで、「ぞうくんのさんぽ」を2回読んでやった。日が暮れてから、母親の作ったお寿司と寄せ鍋をみんなで食べて、従姉妹たちは帰って行った。車に乗る間際、ユウスケは帰りたくないと言って、私の手を掴んで少し泣いた。もう片方の手では、ヨーヨーをしっかり握っていた。 自宅では衛生放送が受信できないので、来週からBSで始まる小津安二郎特集をビデオに撮ってくれるよう弟に頼んで、お寿司をもらって帰る。 帰りの電車の中で、ユウスケの泣いているところを思い出したら涙が出てきた。私もヨーヨーを持って帰ってきた。このヨーヨーも何日かすれば空気が抜けて、どんどん小さくなっていくだろう。
「文士の生きかた」読了。徳田秋声と高見順、それからやっぱり近松秋江の章が面白かった。私には近松秋江が、どうも愛すべき人に思えて仕方ない。この辺りの文壇周辺のあれこれが面白いので、続けて小島信夫の「私の作家評伝」を読むことにした。ここでも徳田秋声が取り上げられていて、この人もまあ、いろいろ大変そうな作家人生であるなあ、と思う。
・購入物:なし
・朝、昼食:チンゲンサイとモヤシのラーメン 夕食:実家で、寄せ鍋、お寿司、麦酒
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