昨日・今日・明日
壱カ月昨日明日


2003年09月03日(水) 落ち込んでいても仕方がないから

 ジャック・タチの映画を観に行くはずだったけど、取りやめて仕事をする。いくらなんでも私だって、自分の起こした問題を放っておいて悠長に映画を観てはいられないということくらいは、わかる、かろうじて。
 
 落ち込んでいても仕方がないから、取引先のMちゃんに「仁義なき戦い」の松方弘樹と金子信雄の名場面を、物真似つきで再現してあげた。あんまりうけなかったけど、金子信雄は自分でも似てると思うんだけどなあ。
 「えらいことになったのに、明るいですねえ、私なら泣いてしまいます」とMちゃんは言う。私だって泣きたいよ。泣いて事態が好転するならいくらだって泣いてやる。でもそうじゃない。深刻な顔をするのはいつだってできる。絶対、笑って乗り切ってやるんだ、って思う。

 落ち込んでいても仕方がないから、本を読む。ロジェ・グルニエ「水の鏡」。
 ロジェ・グルニエの小説をここのところ何編か読んだけど、いまだかつて登場人物の誰一人、幸せになったことがない。断崖絶壁から暗い孤独の底をのぞき込んでしまったような人たちばかりがでてくる。「水の鏡」は女性が主人公の小説が2編収録されているけど、どちらの女性も辛く厳しい現実から逃れられず苦しむ。希望はかなわないし、ささやかな夢も打ち砕かれてしまう。
 ロジェ・グルニエは何にも答えを出さないし、甘い言葉もかけてくれない。そういう手厳しさが、私はとても好きだ。

 落ち込んでいても仕方がないから、ネギとかキャベツとか長いもとかキムチとか、大量に入れたお好み焼きを焼いて、お酒を飲む。ビールだけでは満足できず、焼酎をグビグビと。焼酎は悪酔いしにくくて、あんまり翌日に影響しないとかよく聞くけど、やっぱり飲みすぎたら影響するね。当たり前か。

・購入物:なし

・朝食:メロンパン、牛乳
 昼食:ハムサンド、珈琲
 夕食:お好み焼き、麦酒、焼酎(ロック)


フクダ |MAIL

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