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2003年05月23日(金) 「タルコフスキー日記」

 1ヶ月くらい前に図書館から借りた「タルコフスキー日記」は、結局全部は読めずに返却した。いつか古本屋さんで出会えると信じて、悲しいお別れをしたのだ。
 信じていれば願いはかなうものなのかしら。Tがどこぞの古本屋で「タルコフスキー日記」を見つけて帰ってきてくれた。なんという喜び。できれば自分で発見したかったとか、仕事中に何やってんだ、とかまあ思うところはあったけれども口にはせず、お礼の言葉を述べておく。同時に、また「映像のポエジア」も心がけといてね、とよろしくお願いしておいた。

 読み出したら止められないのが、この日記の不思議なところ。
 『われわれの知識は、汗であり排泄物だ。つまり、日々の生活に伴なう作用であって、〈真理〉とはなんの関係もない。
 われわれの意識にできる唯一のことは、虚構の創造だけである。認識は心で、魂で、行われるものである。』

 それからこんなことも書いている。
 『ベルトルッチの「ルナ」を見た。ひどい駄作、低俗だ。』
 あ〜あ言われちゃったよ、ベルトルッチ。こういう厳しい言葉がビシビシでてくるのがこの日記のおもしろいところでもある。

・購入物:アンドレイ・タルコフスキー「タルコフスキー日記」(キネマ旬報社)
     柳宗悦「柳宗悦随筆集」(岩波文庫)
     添田知道「演歌の昭和大正史」(岩波新書)  すべて古書

・朝食:チキンサンド、珈琲
 昼食:とろろかけそば、ヨーグルト
 夕食:豚の生姜焼き、大根サラダ、冷奴、大根菜の佃煮、玄米ご飯 


フクダ |MAIL

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