昨日・今日・明日
壱カ月|昨日|明日
今日は6月下旬の気温だったそうで。どおりで暑いはずです。
山田稔「北園町九十三番地ー天野忠さんのこと」を読んだ。 天野忠の詩を、本書で初めて知った。ユーモアたっぷりで、辛辣で、鋭く、静かで、強い。ちらちらとのぞく誇り高さと頑固さ。 山田稔はそんな天野さんの作品と人柄に惹かれ、家を訪ねて行くようになる。 『すでに私が読んだり、聞いたりしていることを老詩人が表情ゆたかに、ときには身振りをまじえながらくり返すのを黙って聴く、ながめる。好きな作家、好きな映画について論ずるのではなく、ただ「よろしいなあ」と歎ずるがごとくに言うそのときどきの声音と表情を、ちょうど噺家のはなしを聴くように聴く。その楽しみのために私は過去十年、この北園町九十三番地へ足を運んできたのだった。』
それから夏目漱石の「明暗」を読み始めた。この連休中に漱石を一冊、読みたいと思っていたのだ。漱石はもうどれもこれも好きで、一冊はなかなか選べないのであるが、「明暗」は昔に1回きりしか読んだことがないことに気づいてとりあえず。 実家へ帰る電車でのこと。横に座っていた女性二人連れのうち派手めなほうが、 「私さあ、最近まで名古屋って“名古屋県”やと思っててん、マジで」 と言いだし、もう一人にバカにされていたのだがそのうち話題がキムタクのことになった。“名古屋県”のほうが 「好きな男のナンバー1がキムタクで、ワーストが出川らしいけど、私は絶対キムタクより出川のほうがいいわ、キムタクってなんかあつ苦しくない?」と言って、これまた連れの人にそんな人はアンタだけだと笑われていた。 “名古屋県”の人よ、私はアナタと同意見。もう会うことはないかもしれぬがアナタのセンスが私は好きよ。
・購入物:なし
・朝食:トースト、珈琲、たんかん 昼食:鮭塩焼き、漬物、ご飯、グレープフルーツ 夕食:実家にて。エビのチリソース、春野菜の炒めもの、ざるそば、ビール
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