昨日・今日・明日
壱カ月|昨日|明日
先日の代休を得たので今日から4連休。初日は京都へ行った。
勧業会館での古本市をめぐる。文庫本を数冊と、ずっと探していた田中小実昌の「猫は夜中に散歩する」を確保して、今日の収穫はこれにて打ち止めかなと思っていると、端のほうのワゴンに吉田健一を発見しかも安いときて、理性を失ってしまった。計10冊購入。 古本市に行くと、さあ会計しよ、とか、さあ帰ろ、とか思った時におっという本に出会って結局大散財し荷物が重くなる、というパターンが多い。 ベンチで一休みして、京都国立近代美術館で開催中の東松照明の写真展を観る。この期間の展示のテーマは「さくら」。 桜の木が単独で写っているものよりも、木の下で人間がチークダンスを踊っていたり、大量の大型ゴミといっしょに写っているもののほうが、なんだか生々しくて桜がいっそう美しく感じる。 曇天の下での桜はおどろおどろしくてなんだかこわいみたい。 この展示はテーマを変えて一年間開催されるらしく、全部は無理だけど「沖縄まんだら」と「長崎まんだら」は観に来たいと思う。 常設展であい光の絵も見ることができて満足。
それから三条通りのお店で、前から目をつけていたのれんを買った。マーチンデニーの音楽が似合いそうな竹ののれん。動くたびにカラカラと音がして、涼しげ。
ご飯を食べた後「みゅ〜ず」で珈琲を飲んで、帰宅。
・購入物:吉田健一「旅の時間」「文学の楽しみ」(河出書房)「定本落日抄」(小澤書店) 田中小実昌「猫は夜中に散歩する」(冬樹社) 今江祥智「子どもの国からの挨拶」(晶文社) 戸板康二「女形」(ユニコンカラー双書) 織田作之助「土曜夫人」(新潮文庫) 安岡章太郎「小説家の小説家論」(福武文庫) 吉田秀和「一枚のレコード」(中公文庫) 石川淳「天馬賦」(中公文庫) すべて古書 竹ののれん
・朝、昼食:フランスパン、カレー、珈琲 夕食:外食、かつくらにて(ロースかつと京野菜巻膳)
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