昨日・今日・明日
壱カ月昨日明日


2003年04月19日(土) 引き続きネコロンデ読書

 文楽劇場でチケットを購入してから、実家へ。

 買ったり、どこかから頂いたりしたらしい大量の筍が茹でてあり、1本もらう。筍の土佐煮ももらう。うちの家族は旬のものが大好きなのだ。
 夕食をご馳走になって帰る。雨が降ったり止んだりして、湿度も高く不快な一日。

 殿山泰司の影響で今日はミステリ1冊読了。
 G・シムノン「メグレと口の固い証人たち」。シムノンの小説は人間心理がていねいに描かれているところと、クールな文体が好き。
 これは老舗のビスケット店の当主が殺され、その家族は皆奇妙に口をつぐみ外部からの犯行を主張するが…、という話。奇妙なトリックもなく、素直に楽しめた。

 そして「タルコフスキー日記」。大阪での撮影許可申請、女優の手配、「ルブリョフ」の公開への交渉や借金の返済、家の建て替えまでタルコフスキーは迷い、悩み、怒り続ける。例えば家族に対するこんな描写。
『ずいぶん長い間父に会っていない。会わなくなればなるほど、行くのが億劫で恐ろしくなる。私は親にたいして明らかにコンプレックスがある。親といると、自分が大人のような気がしないのだ。(略)両親を非常に愛しているのだが、一緒にいるといつも落ち着かないし、同等の立場にはないと思ってしまう。』
 またタルコフスキーの父が言った言葉。
『父がこう言った(どんなきっかけで言ったのかは重要ではない。)
「善は受動的で、悪は能動的だ。」』

 夜、テレビでやっていた「ロビン・フッド」を20分くらいみた。実につまらない、退屈な映画だ。

・購入物:なし

・朝食:チーズトースト、ハムエッグ、珈琲
 昼食:ちらし寿司
 夕食:実家で。エビフライ、ヒレカツ、野菜サラダ、アサリの味噌汁、ご飯、麦酒 


フクダ |MAIL

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