昨日・今日・明日
壱カ月昨日明日


2003年04月18日(金) ネコロンデ読書

 残業したおかげでいろいろ予定していたことができなくなり、ふてくされてぶらぶら帰宅。今日も暑かった。

 何にもする気がしないので、ゴロンと寝ころび読書をする。殿山泰司の「三文役者の待ち時間」をヒヒヒと読了。
 読んだミステリの報告が中心で、本文中に挙がっているミステリはシムノンやチャンドラー以外は見事に読んだことがなくて、もっとも私の苦手とするジャンルなのだけど、泰ちゃんの本をこんなに面白く読めるのはなんでだろ。

『──店主の熊サンがオレ用の薄いカンパリソーダを作りながら、田中の小実さんはドイツへ行ってるよ、というのでびっくり、ドイツとは珍しいなア何か目的があって行ったのか?ときいたら、あのヒトはいつも何か目的があってドコか行くのか?と反対にきかれた──。』(P269)
 なんてところがスゴク好きなんだ。

 引き続き「タルコフスキー日記」も読む。
『生きることには、もちろんどんな意味もない。意味があったら人間は自由でなくなる。意味の奴隷になり、人間の生はまったく別の、新しいカテゴリー、奴隷のカテゴリーによって形づくられることになる。』(P45)

 本を読んでいるとまたたく間に時間が過ぎてしまう。ヒーコーを飲んで寝ました。

・購入物:石井桃子「迷子の天使」(角川文庫)
     中上健次「破壊せよ、とアイラーは言った」(集英社文庫) いずれも古書
・朝食:カレースパゲティ、珈琲、バナナ
 昼食:レーズンパン、ヨーグルト、バナナ
 夕食:牛肉とネギの炒め物、中華風レタスサラダ、とろろかけご飯


フクダ |MAIL

My追加