昨日・今日・明日
壱カ月昨日明日


2003年04月04日(金) タルコフスキー

 眼鏡を持って外出するの忘れた。おかげで今日一日世界がぼやけていた。
 目が見えなくては何にもできないので、まっすぐ帰宅。とろとろと夕食の支度をする。

 悲しき知らせ。ネットで注文していた古本、タルコフスキー著「映像のポエジア」が在庫なしというメールが来ていた。めちゃめちゃ楽しみにしていたのだが、残念無念。また地道に探さねば。
 先月映画館で「ノスタルジア」を観てからというもの、ふとした拍子にタルコフスキーの映画のことを考えている。今日のような雨の日は特に。
 ずっと以前にタルコフスキーを取り上げたNHK「ドキュメント地球時間」のビデオが出てきたので観た。
 私が小説でも映画でも、「ストーリー」のあるものがだんだんしんどくなってきたのは、タルコフスキーの映画に出会ったせいかもしれない、と気づいた。
 例えば風や水や木や火が、どういう意味があって何を示唆しているのか一切説明はない。観客が自ら考え続けるしかない。ひとり放り出されて誠に心細い。でも、それがいいんだなあ。「わからない」というのはおもしろい。答えはひとつしかない、なんて窮屈すぎて私には耐えられない。

 スタート時から毎日楽しみに読んできた新聞小説、奥泉光「新・地底旅行」、だんだん佳境に入ってきたなあ。楽しみ、楽しみ。
 ストーリーのあるものはどうのこうの、なんて言ってても、やっぱり良いものはおもしろいのだ。矛盾してるかな?

・購入物:とくになし

・朝食:卵トースト、シュガーツイスト、珈琲
 昼食:お弁当(春巻き、カボチャ煮付、蛸の煮物、卵焼きなど)
 夕食:親子どんぶり、カリフラワーのサラダ、豆腐と揚げの味噌汁、玄米ご飯 


フクダ |MAIL

My追加