王様の耳はロバの耳
戯言。暴言。失言。


2002年07月23日(火) 最後のささやかな抵抗

今日夕方、サトシが私の携帯に電話をしたらしい。
私はたまたま圏外にいて繋がらなかった。
「電話繋がらないぞー また9時頃電話する」とメールが来ていた。

そして夜・・・

サトシと電話で話す。
「なんで電話番号変えたんや?!」

え?!どういうことだい?
サトシは怒り口調だ。


どうやら何度かけても繋がらないのでサトシは私の自宅に電話した。

オキャクサマノオカケニナッタデンワバンゴウハ
ゲンザイツカワレテオリマセン


つき合い始めた頃、私は携帯を持ってなかった。
なのでサトシは私の自宅の番号を知っている。



私は引っ越した事をサトシにわざと言わないでいた。
そして携帯の番号も変えようと思っていた。


サトシが私を捜すことはないだろうと思いつつも
もしも私に電話をかけることがあって繋がらなければ
少し・・・ほんの少しくらい
ガッカリしてくれるんじゃないかと・・・

もしもそう言う場面があったとしても
サトシがガッカリしたかどうか確かめる術もない。
ささやかな期待と抵抗?

まだ何処かで私のこと気に掛けていてくれるんじゃないかという期待。
私はあんたなんかいなくても平気になったのよと言う暗黙のメッセージ。

いつか、いつか、
そう言う日が来るようにと願っていたんだ。


綺麗サッパリ、サトシの前からいなくなれるように・・・



「何で番号変える必要あったんや?」
サトシの問いにまごついた。
そして引っ越したことを言った。
「何処に?」と聞かれて動揺していた私はつい
「私が何処に住んでいようとサトシには関係ないやん!」
と言ってしまった。
気まずい雰囲気になったけれど
明日の約束をして電話を切った。

ある意味私の期待は叶ったわけだ。
サトシは電話が繋がらなくて色々考えたらしい。
少しは私のこと気にかけていてくれたんだ。
喜ぶべき?


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



明日、サトシに会う。
サトシと知り合って2年4ヶ月。
初めてお泊まりする。
付き合っていた頃は実現しなかったのに
別れてからチャンスがくるなんてね。

明日は何も詮索せず
どんなにチクッとくることを言われても耐えて
ニコニコ笑っていようと決めていた。

最初で最後のお泊まり。

思い切り楽しい時間を共有して
にっこり笑って消えよう。
サトシと別れたあと携帯を新しく買いに行こう。


これが前から考えていた私のささやかな計画。


だけど・・・


計画を実行する気が失せつつある。



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