王様の耳はロバの耳
戯言。暴言。失言。


2002年01月17日(木) 女としての存在確認

ベンツさんとはぼちぼち続いている。
一日一通来る携帯メール。
時々夜メッセで話すこともある。
時々電話をかけてくれて、たわいない話を少しする。

7日が仕事始めだったベンツさん。
「午前中挨拶程度で仕事が終わるから出てこられるか?」と言ってきた。

ベンツさんは決して「逢いたい」とは言わない。
「時間とれそうだけど都合はどうか?」と言うような聞き方をする。
夜、仕事帰りに会いに来るときも「少し出ておいでよ」などと言う。
「会えるといいね」くらいの言い方は使うが、
「逢いたい」という言葉は使わない。

年末年始と体調を崩していた私は、7日のお誘いに気乗りがしなかった。
「風邪ひいているからうつしたら悪いし」と曖昧に答えた。
体調が悪いのは本当だったし、無理して会いたいとも思わなかった。

だけど・・・
「そんなにしんどいなら仕方ないけど・・・
 俺は逢いたいよ」

「逢いたいよ」の一言が嬉しかった。


私は・・・
私を求めてくれる人が欲しいのだろう。
愚かだと思われるだろうが
「あすみに逢いたい。あすみを抱きたい。」と言われることに
女としての自分の存在を確認する。
そして安堵するのだ。



結局7日、私はベンツさんに会いに行った。
元気のない私にベンツさんは優しかった。
私を腕に抱き優しく髪を撫でてくれているとき、
嬉しいような悲しいような・・・不思議なキモチになった。

そして、やっぱり寂しい気持ちになった。

それは私がベンツさんのこと好きじゃないから。
抱かれてもいいくらいの好意はあるけど好きだとは思わない。
それでもベンツさんの優しさにつけ込んで
女としての存在を確認するために彼の腕にまとわりつく。
この手を、この暖かい手を、今は離さないで欲しいと願う。


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