子育てハッピーアドバイス 明橋 大二 1万年堂出版 2005-12
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「子育てハッピーアドバイス」は、行きつけの書店で山積みになっているのが
実はずっと気になっていたのですが、先日遂に購入してしまいました。
漫画があって読みやすく、あっというまに読了。
読後感もよく、育児に大切なエッセンスがコンパクトに詰まってます。
正直、買った時は息子のことを念頭に自分の育児について点検するような
気持ちだったのです。ついでに夫にも読ませようと・・・・・。
それが、読み終わった後「これは両親にあげよう」と思いました。
両親にとって、妹との親子関係の修繕のヒントになりそうなことが沢山
書かれていました。
親子関係といっても、結局は人間関係ですから、大切にすべきポイントって
夫婦関係にも、職場の関係、友人関係なんかにも当てはまります。
「生きていく上で、このポイントさえ外さなければ大抵の人間関係は上手く
いくだろうな」と思うことが書かれています。
興味のある方、機会があったら店頭で手にとってみてください。
それから、「親がしてやれることなんて、ほんの少し」。
山本ふみこさんの本は好きでよく読むのですが、この本を読むと自分が
完全な親でなくてもいいんだと思えて、肩の力が抜けます。
この本の中に「子供が3人いて(男・女・男)、真ん中の娘だけ愛せない」
と悩むお母さんのエピソードが出てきます。
そのお母さんの告白話を聞いた山本さんの言葉が心に残りました。
「愛せないのではなくて、分からないんじゃないの?」
親子といっても、そこはそれ、人間同士ですから相性もあると思います。
子供にしても「可愛げのある子」と「可愛げのない子」ってのもありますね。
生まれながらの気質にして、人から可愛がられやすい子がいるのも事実。
その逆も然り?
でも、私には山本さんの言葉が一番しっくりきました。
そして、私の両親も「妹のことが愛せないのでは決してなくて、分からない
(もしくは分からなかった)んじゃないか?」ということ。
今の両親に必要なことは、妹に対して正しい生き方とか答を示すことではなく、
妹の話をよく聞いて、受け止めて、理解することではないかと思います。
「子供の話を聞く」ということは、子供の自尊心や自信を育てます。
「話を聞いてもらって受け入れてもらえた。→私は愛されている。」となる。
愛されているから生きていていいんだ、ということですね。
でも、この「聞く」というのが、大人同士だとなかなか難しい。
すぐに話の腰を折って、「その内容が正しいか」とか「誰が悪かったか」とか
最後まで聞き入れることができません。
相手に対する不満をぶつけている時は、聞いている方は辛い時間なので尚更。
しかも、「聞きいれる」というからには、共感のための相槌は必要。
ただただ無言で聞いていても、それは聞いたことにならないのだと思います。
うちの両親は、子供の言い分を聞かない親では決してありません。
でも、もう少し子供の話の【聞き上手】になった方がいいかなぁ。(苦笑)
妹と両親の親子関係は、ほんのちょっとお互いの態度を変えるだけで、
一気にスムーズになりそうな気がするんですけどねぇ。なんだか勿体無いです。
ちなみに、山本ふみこさんの本では、こちらの本もオススメです。
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