Daily Journel@M403 |
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2004年12月16日(木) 日光へ
今日は息子を両親に預け、実家の車を拝借して一人で日光へ。 月曜の益子の時もそうでしたが、なんだかんだと準備していると 家を出るのは11時くらいになっていて段取りが悪い私。 でも、益子も日光も片道1時間〜1時間半で辿り着けたので良かった。 田舎道は、信号も交通量も少ないし、ゆったり快適。 私の住んでる街のあたりでは、こうはいかない。(しみじみ) 時間的に移動中にお昼時を迎えてしまい、昼食はPAのドトールで。 このごろはPAやSAにドトールやアンデルセン(パン屋)が入って いたりするんですよね。ビックリ。 さて、日光に到着後は、日光金谷ホテルへ。 ホテルの中を散策して、お土産を買って、展示物を見て、 そして、やっぱり写真を撮って帰ってきました。 日光金谷ホテルは、明治6年創業のクラシックホテル。 日本のクラシックホテルといえば、他には、箱根の富士屋ホテルとか 軽井沢の万平ホテルに、奈良の奈良ホテル、など。 上高地にある帝国ホテルが作ったホテルも該当するのかしら。 どこも一度は泊まってみたい憧れのホテル。 写真を撮って、喫茶室でお茶を飲んで休憩した後は、 金谷ホテルベーカリーにて、お目当てのパンとクッキーをお土産に購入。 クッキーは、日光金谷ホテル創業130周年記念缶入り。 このクッキーの缶のデザインが、なかなか可愛いかなぁと思っている。 (ちなみに、パンもクッキーも、一部をネット通販で扱っている。) 実は、クッキーの缶の使い道は、もう既に決めてあって(笑)、 おそらく手芸関係の仕掛品をしまう収納箱として活躍する予定。 息子が生まれてから、手芸道具の収納には気を遣っている。 間違って針を口に入れたりしたら大変だもの。 金谷ホテルを後にして、帰宅前にもう一軒。 父に頼まれて、金谷ホテルに程近い「ひしや」で羊羹を購入。 「日光祢りようかん」という名前の羊羹。1,500円也。 このお店では一種類の羊羹を、全て手づくりで作り上げている。 1日1釜分のみの発売のため、ハイシーズンには1人1本しか売って もらえず、それでも午前中で売り切れることもあるという話。 今日も1本だけかなぁと思いつつ、念のためお聞きしてみると、 「もうさすがに12月でお客様も少ないので、そういう時は大丈夫」 と言われ、自宅用にも1本購入。 この羊羹、早めに食べれば柔らかくて瑞々しいのだけれど、 自宅で口にする頃には、日にちが経ってしまっているので、きっと 身も引き締まり、周りには糖分が白く浮き出ていることだろう。 それはそれで、また美味しいので楽しみだな。 店を出る前に、駄目もとで店内の写真を撮らせてもらえるかどうか 尋ねてみると、笑顔で「いいですよ」と快諾。 お言葉に甘え、主にポラロイドで数枚撮影し店を出た。 いつも写真を撮っていいかどうか尋ねる時はドキドキしてしまう。 駄目って言われるんじゃないかなーと思って。 個人的に、相手に聞かずに盗み撮りみたいに写真を撮るのは嫌い。 なんでもかんでも撮りたいから撮るっていうのではなく、 相手に聞けないくらいなら、撮らずに目に焼き付けて帰ろうと思う。 それが私なりのルール。 でもね、東京のお店の人より田舎のお店の人の方が、たとえ答えが Noであっても、受け答えが笑顔で柔らかく、そして優しい。 「駄目です」の一言ではなく、その前に「ごめんなさいね」という クッションが入るから、強く拒絶される感じがしない。 といっても、まだ写真を撮ることを断られたことはないのだけど。 そういう寛容で包容力のある点が、田舎の魅力だと思う。 なんでもかんでもキッチリカッチリしている東京は、魅力的なものや 店が沢山あって、お洒落で素敵かもしれない。 けれど、その反面、なんだか窮屈で緊張してしまい居心地が悪い。 なんだか頑張りすぎている感じがするのかな。 常に新しいものや流行を追いかけていかないと、どんどん取り残されて しまうようなプレッシャーを感じる時が、たまにある。 そんなようなこと、帰省途中に駅の売店で買った「ゆっくりAERA」の 巻頭の、よしもとばななさんのエッセイにも書かれていて共感した。 帰省したり旅行したりして、田舎の人と話すと私はホッとする。 肩の力が抜けて、息がラクになり、安心する。楽しい。 やっぱり私は田舎育ちなんだなぁ。 都会への憧れを胸に秘めた田舎娘のまんまの自分を認識する。 憧れは、自分が持ってないものに対して生まれる感情。 でも、ただ憧れを追いかけても幸せにはなれない。 それは自分自身ではないのだから。 自分とは違うものに心底憧れつつも、それに引きずられるのではなく、 まっすぐに自分自身を見つめ、自分らしく生きていきたい。 ちなみに、「ゆっくりAERA」。 「また似たようなジャンルの雑誌か」と思いつつも、 よしもとばななさんのエッセイと、有山達也の記事に与論島の記事、 それと伊藤まさこ・渡辺有子さんの「見て楽しい 食べておいしい」の 写真を長嶺さんが撮っているとのことで買ってしまった。 でも、意外にも私にはしっくりきた雑誌で、実は気に入っている。 巻末の編集後記にあったように、ターゲットが主婦や女性だけではない からかもしれない。スタンスがゆるゆるすぎず、私には丁度いい。 のんびりしていたら、辺りはだんだんと暮れ始めていた。 日光からの帰り道は、日暮れ時と重なり、夕焼けとの追いかけっこ。 西の日光を背に、東向きに走る。 高速道路の上空は、思いがけず開放的で空が広い。 ミラー越しにみた西の空は黄金色に輝き、 進行方向の東の空にある雲は、夕陽に照らされてなんとも美しい ミルキーピンクに染まっていく。 雲のない部分の空は、ツーンと泣けてきそうなくらい澄んだ青。 あぁ、今この風景を切り取って写真に収めたいなぁ。 そう思いながら、さすがに高速道路の路肩に車を停めるのは躊躇われて、 ボーっと空を眺めながら代わりにココロのシャッターを切りました。 今日のような、晩秋から初冬にかけての夕暮れ時が好きです。 切ないような、泣きたくなるような暮れ時。 昔大好きだった葉祥明氏の絵のようでもあり、 金八先生のテーマ曲のようでもある。 日が落ちて、いっそう青みの増した澄んだ空に白い三日月が。 たまたま立ち寄ったPAの駐車場で、その光景をネガフィルムを入れた 一眼レフカメラで撮りました。うまく撮れているといいのだけど。 | |
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